WHITE ASH、“3年ブリッツ”にモンストのレッドリドラも大興奮

WHITE ASHが7月19日に東京・赤坂BLITZにて、ワンマンツアー「Emperors And Dumbasses」のファイナル公演を実施した。

バンド史上最長の単独ツアーとなった「Emperors And Dumbasses」は、彼らが3月に発表したニューアルバム「SPADE 3」を携え、全国17カ所を回るというもの。バンドは「SPADE 3」の収録曲を中心に人気曲を織り交ぜたセットリストを用意し、会場に集まった大勢のファンを魅了した。

ライブは「SPADE 3」収録の「Spade Three」で勢いよくスタート。照明が点滅する中アグレッシブに届けられた「Number Ninety Nine」や緑と赤の怪しげなライティングを受けながらのび太（Vo, G）、山さん（G）、彩（B）がステージ前方へと歩み出て観客を煽った「Kiddie」など、序盤からバンドはフルスロットルのパフォーマンスを繰り広げていく。

剛（Dr）と彩が生み出す骨太なリズム乗って観客たちが飛び跳ねた「Teenage Riot」を経て、バンドはガレージロック「GR101」やバンドアンサンブルで魅せた「Emperor」など、「SPADE 3」の収録曲を連続で披露。中盤ではのび太による弾き語りで「Snow Falls In Lavender Fields」が届けられ、切なくエモーショナルな歌声が会場に響いた。

その後、彼らはもともとArctic Monkeysのコピーバンドとして結成されたことを説明し、当時演奏していたという「Brianstorm」を完全コピー。演奏し終えたのび太は「あー、楽しい！」と破顔し、歓声を浴びた。MCで彼は赤坂BLITZでのワンマンが2013年発売のシングル「Would You Be My Valentine?」のツアー以来であることを明かし、「3年ブリッツ……」とダジャレを言って、微妙な笑いを誘っていた。

「Paranoia」で始まった後半戦で彼らは、スピーディに駆け抜ける「Blaze」や会場一体となって大合唱する「Pretty Killer Tune」などをプレイ。終盤、のび太は「17公演目なんですけど、正直今日が一番楽しいです。皆さんのおかげです」と、来場者に感謝の言葉を述べる。そして「誰かにとって一番のバンドになれたら」という思いを込めたというミドルテンポのナンバー「Don't Stop The Clocks」で本編を締めくくった。

アンコールで再びステージに戻ったWHITE ASHは、感慨深げにこのツアーの感想を述べたあと、新曲「Yellow」と「Stranger」を披露。ダブルアンコールのステージには、ゲームアプリ「モンスターストライク」のキャラクター・レッドリドラも登場し、興奮に包まれる中「モンストアニメ」のタイアップ曲を詰め込んだミニアルバム「Quest」収録の「Monster」と「Strike」を披露した。ノリノリで踊っていたレッドリドラを送り出したあと、バンドは11月から新たなツアー「WHITE ASH "Sympathy For The Monster"」が始まることを告知し、メジャーデビュー曲「Velocity」を熱演。全17公演行われたツアーの幕を下ろした。