東京女子流、年末ワンマンで計3時間ロングセット完遂

東京女子流が12月26日に東京・ステラボールにてワンマンライブ「TOKYO GIRLS' STYLE presents LIVE PARTY 2015 FINAL」を行った。

9月から行ってきたライブシリーズ「TOKYO GIRLS' STYLE presents LIVE PARTY 2015」の最終編となる今回のステージは2部構成で、彼女たちは全41曲のパフォーマンスを実施。なおライブは昨日12月28日にグループからの卒業を発表した小西彩乃を除く4人編成で行われた。

「シーン1」と題された第1部は5作のオリジナルアルバムからの楽曲やメンバーのソロ曲などで構成。場内が暗転するとコツコツという足音が鳴り響き、ステージ前の紗幕に4人のシルエットが映し出される。紗幕が落ちるとグループのイメージカラーである赤い衣装に身を包んだメンバーが登場。彼女たちはリリースされたばかりの最新アルバム「REFLECTION」より「リフレクション」「Dear Friend」「READY GO!」の3曲を立て続けに披露した。

ここで自己紹介を終えたメンバーから、第1部では“お部屋PARTY”なるコーナーがセットリストに盛り込まれていることがオーディエンスに告げられる。これはメンバーが1人ずつ架空のパーティを提案し、テーマに沿った楽曲を4人で届けていくという企画。「こんなにたくさんの人が集まってくださってるから、これはハジけるしかないでしょ！」という庄司芽生の力強い宣言から、まずは彼女が用意したコーナー“POP PARTY”がスタート。「Sparkle」や「Rock you!」といったポップで躍動感あふれるナンバーが連投された。中江友梨が担当する“DIRTY PARTY”では照明が妖しくステージを照らす中、椅子を使ったセクシーなダンスが印象的な「月とサヨウナラ」などで、大人っぽいパフォーマンスが繰り広げられる。新井ひとみによるコーナー“女子流会PARTY”ではコラボ参加曲やソロ曲を、各メンバーが単独で歌唱して色とりどりの歌声を会場に響かせた。山邊未夢が手がけた“CHRISTMAS PARTY”ではフロアに設置されたステージに4人が移動。サンタクロース風の衣装を身にまとうと、「1日遅れのクリスマスプレゼント」として客席にサインボールを投げ込んでいった。

センチメンタルなウインターソング「Love like candy floss」をしっとりと歌い終えたところで“お部屋PARTY”は終了。それぞれがコーナーについての感想を述べる中“DIRTY PARTY”というタイトルに話題が及ぶと、コーナーを受け持った中江は、やや口ごもりながらも「DIRTYっていうのは……“ちょっと淫らに”みたいな？」と答え、オーディエンスから喝采を集めた。また自らのコーナーで、「実際に勉強してるっぽくしたかった」という理由から伊達メガネを着用して「マジ勉NOW! feat. 新井ひとみ」の歌唱に臨んだ新井は、小脇に抱えていた書物が実際に学校で使用している教科書であることを明かし、ディテールへのこだわりを笑顔でアピールした。最新アルバムからの2曲を経てステージは終盤に突入。人気曲「ヒマワリと星屑」でオーディエンスのテンションを引き上げた4人は、最後にライブでのキラーチューン「Attack Hyper Beat POP」を投下し、フロアに熱狂的な盛り上がりを作り出して1部を締めくくった。

20分間の休憩を経てスタートした第2部「シーン2」では、ゲストDJのTJOがつないでいくダンサブルなリミックス音源をバックにパフォーマンスを行う“クラブ仕様”のステージが展開された。TJOのオープニングDJで会場が温まったところで、黒い衣装に着替えたメンバーがステージに登場。重低音の効いたビートに乗せて切れ味鋭いダンスを披露したのち、きらびやかなレーザービームが場内を飛び交う中「Kiling Me Softly」や「Partition Love」など5曲をメドレー形式で届けていった。MCでは中江が「私たちお子ちゃまなんでクラブっていうものがよくわからないんですけど」と不安そうな表情を見せるも、TJOが「まさにこんな感じです！」とすかさずフォロー。そして「今日は私たちなりのクラブパーティを皆さんに楽しんでもらおうと思いますので、どんどん盛り上がっちゃってください！」という庄司の煽りにオーディエンスが大きな歓声で応えたところでライブが再開。「鼓動の秘密」の曲中で照明が落ちると、メンバーの衣装にあしらわれた蓄光素材のラインが暗闇の中でカラフルに浮かび上がった。

その後彼女たちは次々とノンストップで楽曲を披露し、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げていく。また「おんなじキモチ」の「Let's get together now」というサビのフレーズを歌唱する際には、客席を左右に分けてコール＆レスポンスを要求するなど、オーディエンスとのコミュニケーションを存分に楽しんでいた。そして最後は最新アルバムから「White Snow」「YOU & I FOREVER」「ずっと 忘れない。」といったさわやかな3曲をチョイスし本編に幕を下ろした。盛大なアンコールの声を受けステージに登場した4人は「Never Ever」と「純白の約束」の2曲を歌唱。計3時間におよぶロングセットを完遂した彼女たちは全員で手をつなぎ、深々と客席に礼をすると充実した表情でステージをあとにした。