MAGIC OF LiFE、愛にあふれた改名1周年記念ツアー完走

MAGIC OF LiFEが対バンツアー「Don't Stop Music ～ 一周年の攻撃呪文 ～」の最終公演を10月20日に東京・赤坂BLITZにて開催した。

このツアーはMAGIC OF LiFEがバンド名を昨年10月に改名してから1周年を迎えることを記念して実施されたもの。最終公演となったこの日は、ゲストとしてUVERworldとTOTALFATが登場し、彼らの改名1周年を祝福した。

この日の1番手を務めたのはUVERworld。彼らはラップ調のボーカルが印象的な「ENOUGH-1」や、UVERworld流の“祈りの歌”「PRAYING RUN」、誠果（Manipulator, Sax）のサックスが高らかに響き渡る「IMPACT」など、迫力あるサウンドで場内をヒートアップさせていく。MAGIC OF LiFEの山下拓実（G）との親交が特に深いTAKUYA∞（Vo）は「底なしの本気の愛であいつらをお祝いしにきました」「今日は盛り上げたもの勝ちじゃねえだ、あいつらの愛を伝えに来たんだよ」と何度もMAGIC OF LiFEへの思いを語りながら情熱的なライブを展開していった。最後にTAKUYA∞は、自身もメジャーデビューするタイミングでバンド名を変えたことを明かしながら、MAGIC OF LiFEへエールの言葉と愛情を改めて伝える。そしてバンドは「0 choir」をプレイし、パワフルなサウンドと熱いメッセージを込めた歌詞を届けて場内を熱気で満たした。

TOTALFATはShun（Vo, B）の「ヤバいパーティー始めようぜー！」という言葉に続き「夏のトカゲ」でライブをスタートさせる。バンドは勢いそのままに、「宴の合図」「PARTY PARTY」といったパンキッシュなパーティチューンを矢継ぎ早に連投。ファンはクラウドサーフやサークルモッシュなどでバンドの熱演に応えていく。“君は1人じゃない”というメッセージを込めた「Place to Try」ではフロアに大きなサークルがいくつも発生し、場内は感動的なムードに包まれた。そして最後にShunが「命をつなげたくてもつなげられなかった人の分まで、今日という日を生きて、味わってください。命をかけて魂込めて歌うんで」と熱弁。バンドは渾身の力で「This Life」を演奏しステージをあとにした。

そしていよいよMAGIC OF LiFEのアクトへ。暗転するとステージ後方のビジョンにバンドのロゴが大きく写し出され、青いライトが場内を照らす。そしてメンバーが静かにステージに姿を現し、高津戸信幸（Vo, G）の「冒険の始まり！」との言葉から「弱虫な炎」でライブの口火を切った。アグレッシブな前半戦を終えると、高津戸は「楽しいー！」と喜びを露わにする。さらに「すごい攻撃呪文だね。愛がすごいね」と笑顔に。続けてUVERworldとTOTALFATとのエピソードや彼らへの思いを語り「音楽やっててよかった。続けてきてよかった」と感慨深そうに口にした。中盤の「桜川」では、それまでの攻撃的なムードから雰囲気が一変。丁寧で優しげな演奏に乗せ、高津戸は柔らかい歌声を響かせた。彼が楽曲の背景にある物語を朗読するかのように語ってから始まった「First morning」では、強い光がメンバーの後ろから差し込むというドラマチックな情景が広がり、盲ろう者の話をもとに書き上げたという「音無き言葉」では歌詞がビジョンに写し出され、ファンはその世界をじっくりと堪能した。「箒星の余韻」のあとには高津戸が「音楽最高ー！」と雄叫びを上げた。

アンコールでは高津戸以外のメンバーが感想を口にしていく。山下は2組のライブで計4回泣いたと先輩のライブに感激したことを告白した。さらに高津戸が11月25日に配信限定シングル「風花ノ雫」をリリースすること、2016年2月からワンマンツアー「MAGIC OF LiFE ワンマンツアー2016 ～紫陽花ヲ栞～」を開催することを発表しファンを喜ばせる。そして「僕らこれからもわくわくドキドキすることを考えていきます」と決意を語り、さっそく新曲「風花ノ雫」をプレイ。4人は感情を爆発させるかのように各々の楽器を激しくかき鳴らし、ツアーの幕を下ろした。