アプガ、決意の“2時間ノンストップライブ”「絶対生きて帰る！」

アップアップガールズ（仮）が11月22日に東京・AKIBAカルチャーズ劇場にて定期公演を開催した。

この日の公演は3部制で行われ、1部と2部は森咲樹と新井愛瞳の生誕公演、そして3部は「ハイスパートキングダム ビフォア公演」と銘打ち、11月30日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われるノンストップライブの前哨戦的なライブが繰り広げられた。

1部の森の生誕公演は、彼女の誕生日が10月12日だったこともあり「アフターバースデー公演」と題して開催。“森咲樹がやりたいことをやる”というコンセプトのもと、ライブ前半は「マーブルヒーロー」「アップアップタイフーン」「ワイドルセブン」といったアップテンポな曲を中心としたライブが展開される。そしてMCで森は「21歳になった森は『来年革命を起こすぞ！』って考えているので『森レボリューション21』を歌いたいと思います！」と宣言し、モーニング娘。の「恋愛レボリューション21」の替え歌を披露。最初はメンバーも森が考えたオリジナルの歌詞をともに歌い森を持ち上げていたものの、後半になるとメンバーが徐々に森への不満を爆発させ、彼女を困惑させつつ会場の笑いを誘った。

ライブ後半、メンバーはかわいらしさを追求するかのようなパートに突入し、「Beautiful Dramer」「虹色モザイク」「ストレラ！」をキュートに歌唱する。クイズコーナーなどの企画を挟んでラストは全員で「あの坂の上まで、」をアカペラで歌い上げ、感動的な空気に包まれながら森の生誕公演を終えた。

2部の新井生誕公演では“学校”をテーマにした演出が施され、森は教師役として白衣を身にまとい、新井は詰襟の学生服、佐保明梨も男子生徒の制服を着こなして登場。そのほかのメンバーもかわいらしい制服姿を披露してファンを楽しませた。

1曲目の「青春ビルドアップ」歌唱後、クイズ形式の授業が行われて漢字の読み方と英語の問題が出題される。漢字の読み方テストでは佐藤綾乃が「私、帰国子女なのでよくわかりません！」といいわけをしたため、「だったら英語は得意だろ！」というツッコミを受けて“桃太郎”の物語を英文に変えることに。自ら墓穴を掘った形になってしまった佐藤は頭をフル回転させて英文を考えるも、出だしから桃太郎のことを“ネクター”と呼び、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

その後はライブコーナーに突入し「アッパーカット！」や「チョッパー☆チョッパー」といったナンバーを制服姿のまま次々とフロアに投下していく。ここで新井は「次の曲は『Dateline』です。16歳から17歳になるときに何か変わらないとなって思ってたんですけど、想像していた17歳にはなれませんでした。日付変更線という意味のDatelineを歌って私も変わっていきたいと思います」と心境を語り、曲の序盤をソロで感情を込めながら歌い上げた。

歌唱後、新井は「17歳の新井愛瞳もよろしくお願いします！」と挨拶し、新井の生誕祭恒例のラストナンバー「You're the best」を届ける。この曲では新井演出のもとメンバーが生徒になりきって学園生活を想像させる寸劇を展開。内気な少年を演じる新井とクラスのマドンナ的存在の関根との淡い恋物語が繰り広げられた。

そして迎えた3部は、アプガの真骨頂でもあるノンストップライブが繰り広げられる。メンバーはZepp DiverCity TOKYOで行われる2時間に及ぶノンストップライブの前哨戦として11曲を連続で披露。「イタダキを目指せ！」「Next Stage」といった彼女たちの“上を目指す”という決意が込められたナンバーから始まり、中盤は激しく体を動かす「全力！Pump Up!!-ULTRA Mix-」「UPPER ROCK」「チョッパー☆チョッパー」などでオーディエンスのテンションを上げていく。そして終盤ではアプガのライブでは欠かせなくなったキラーチューン「ジャンパー！」をフロアに投下。会場を大きく揺らしたメンバーは、ラストナンバー「Party! Party!」をここまでの疲れを癒すようにしっとりと歌い上げ、ノンストップで1時間のライブを完遂した。最後のMCで佐藤は「絶対に本番に来てほしい！ どうなるかわからないけどここにいる皆さんはみんな仲間だから、一緒に汗をかきましょう！」と本番のアピールをし、全員で「絶対！ 絶対！ 生きて帰るぞー！」と叫んでこの日の公演を締めくくった。

終演後、生誕祭恒例になった“パイ投げ”は新井が洗礼を受けることに。佐保の力のこもったパイ投げで通路がパイまみれになるというハプニングはあったものの、最後は全員でケーキを囲んで森と新井の誕生日を祝った。