空想委員会、赤坂で“空想進化論”の証明に成功

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空想委員会が7月20日に東京・赤坂BLITZにてワンマンライブツアー「空想進化論の証明」の最終公演を行った。

空想委員会「空想委員会メジャーデビュー記念ワンマンライブツアー『空想進化論の証明』」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

空想委員会「空想委員会メジャーデビュー記念ワンマンライブツアー『空想進化論の証明』」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

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このツアーは彼らが6月4日にメジャーデビューアルバム「種の起源」を発売したことを記念して開催されたもの。この日を含めて全12公演が実施され、バンド史上最大規模のツアーとなった。3人は大歓声に迎えられドラマー兼“顧問”のテディとともにステージに登場。佐々木直也(G)の「赤坂始まるぞー!」という咆哮を合図に、「八方塞がり美人」からライブをスタートさせる。岡田典之(B)は手拍子を煽り、佐々木は1曲目から熱気に包まれたフロアを見渡し笑顔を見せた。バンドは続けて、アルバムの1曲目を飾る「カオス力学」、軽やかなレトロな打ち込みサウンドが印象的な「難攻不落ガール」をプレイし、一気に会場の温度を上昇させた。

最初のMCで三浦隆一(Vo, G)は「空想委員会のライブは毎回テーマがあります」と話し始める。入場時に配布したパンフレットを観ながら、この日のライブは“三浦・DARWIN”が提唱するも当時は認められなかった“空想進化論”を証明する趣旨であること、“空想進化論”とは「頭の中で理想の姿を空想することで、進化の先を明確にし方向性とそれに向かうエネルギーを生み出す」という説であることを、例を交えながら丁寧に説明。ファンは「おおー!」「あーあ……」と素直に反応を示しながら三浦の話に聞き入った。そして三浦が「全員が安全かつ、健全に暴れる」とこの日のテーマを要約し、「全員がいいライブだったと言えるライブにしましょう!」と呼びかけ、ライブを再開させる。

空想委員会「空想委員会メジャーデビュー記念ワンマンライブツアー『空想進化論の証明』」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

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その後も3人は息の合ったパワフルなロックサウンドに乗せ、独特な歌詞とメロディを会場いっぱいに届けていく。「ラブトレーダー」では三浦がシンセサイザーで浮遊感のあるサウンドに拍車をかけ、「人に言えない回復薬を毎晩毎晩使っているあなたに捧げます」との言葉から始まった「エリクサー中毒患者」では三浦がアコースティックギターに持ち替え、力強く優しいミディアムナンバーを歌い上げた。また「残響ダンス」では大きなミラーボールが場内を照らし、「空想ディスコ」ではメガネの代わりにサングラスをかけ黄色いマラカスを手にした三浦の姿が会場の笑いを誘ったかと思えば、岡田が華麗なスラップを繰り出すなど、さまざまな演出でファンを楽しませた。

小学生のときに好きだった女の子が地元・青森公演を観に来たエピソードを三浦が冗談交じりに話したあと、ライブは後半戦へ。バンドは「エンペラータイム」「主の機嫌」など新旧織り交ぜたアップチューンを畳み掛け、場内をさらにヒートアップさせる。岡田と佐々木は向き合って動きを合わせてみたり、歌唱する三浦に両側から近づいていったりとステージ上を自由に動き回る。またギターのソロパートでは佐々木が、敬愛するB'zの「ultra soul」のワンフレーズを披露するひと幕も。そして佐々木によるメランコリックなアルペジオが響き渡ると、三浦が「私の見る限り、初心者の方も常連の方も皆さんイメージの通り進化しましたね」と話し始める。続けて「われわれ空想委員会もバンドのイメージを持って進化していきます」と語り、「ツアー11本プラス今日の赤坂BLITZにて“空想進化論”は証明されました!」と宣言。そしてテーマソングともいうべき「空想進化論」を高らかに歌い上げ、本編を締めくくった。

空想委員会「空想委員会メジャーデビュー記念ワンマンライブツアー『空想進化論の証明』」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

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アンコールならぬ“居残りコール”を受け再びステージに姿を現したメンバーは「ライブができる幸せをあらめて感じた」「ふなっしー好きをたくさんの人に知ってもらえたのがうれしい」と1人ひとりツアーを振り返る。続けて三浦が10月8日にメジャー1stシングルをリリースすることを発表すると会場は祝福モードに包まれた。そしてバンドは人気曲「独占禁止法」、ダンスナンバー「波動砲ガールフレンド」を投下。3人ともステージ前方まで進んでプレイし、満面の笑顔でメジャーデビュー作を携えた記念すべきツアーを締めくくった。

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空想委員会「空想委員会メジャーデビュー記念ワンマンライブツアー『空想進化論の証明』」
2014年7月20日 赤坂BLITZ セットリスト

01. 八方塞がり美人
02. カオス力学
03. 難攻不落ガール
04. 悪天ロックフェスティバル
05. ラブトレーダー
06. 自然選択説
07. 完全犯罪彼女
08. 残響ダンス
09. エリクサー中毒患者
10. サヨナラ絶望人生
11. 空想ディスコ
12. エンペラータイム
13. 雨男のメソッド
14. 主の機嫌
15. 切illing Me Softly
16. 空想進化論
<アンコール>
17. 独占禁止法
18. 波動砲ガールフレンド

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