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大友克洋が少年誌での連載開始を発表、芸術新潮の特集で

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発売中の芸術新潮4月号(新潮社)では「大友克洋の衝撃」と題し、83ページにわたり大友の特集が組まれている。仕事場の取材レポートや描き下ろしのSF短編などが掲載され、ロングインタビューではマンガの新連載を準備中であることを明かした。

特集はまず、4月9日から開催される「大友克洋GENGA展」に合わせ、展示する原画の一部を撮り下ろした「特別誌上GENGA展」からスタート。「AKIRA」をはじめとする代表的なイラストから、短編「犯す」の原稿などが見開きを混じえながら18ページ展開される。

続けて掲載されたのは、ロングインタビュー「大友克洋をつくったものと大友克洋がつくったもの」。ニューシネマやジャズに影響を受けた10代の回顧に始まり、作品にまつわる裏話、映像制作に移行した狙いなど、これまでの創作活動について幅広く言及。締めくくりには「某少年誌で、初めての少年向け作品をはじめるべく、現在準備中です」とあり、新連載を始めることを明言した。「ちゃんとした長期連載自体、『AKIRA』しかやったことがないので、無謀といえば無謀なんですけど」と語っていることから、本格的な連載形式を目指していることが伺える。また特集内のレポート記事「アトリエ+スタジオ訪問記」にて、明治時代を舞台にした作品であることも判明した。

「アトリエ+スタジオ訪問記」ではこのほか、アニメーション制作会社・サンライズのスタジオを訪れ、大友が監督を務める最新作アニメ「火要鎮(ひのようじん)」の絵コンテやレイアウトを公開。訪問記では「火要鎮」が絵巻物を広げるイメージのもと、横にスクロールして見せる演出が取られているとも明かした。

また描き下ろし短編「DJ TECKのMORNING ATTACK」はフルカラーのショートSF。ロボットのDJテックが、騒動を起こす物語だ。そのほか特集には柳下毅一郎、椹木野衣、山本直樹、高寺彰彦らによる論評やエッセイも掲載。全体を通して、単行本化されていない初期作をはじめとする貴重な図版が多数使用されており、まさに保存版と言える1冊に仕上がっている。

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