どちらがお好み？西炯子の短編集「うすあじ」「こいあじ」

西炯子の短編集「うすあじ」と「こいあじ」の2冊が、本日8月26日に新書館から同時発売された。

「うすあじ」と「こいあじ」は、1994年に刊行された「え・れ・が」、1997年刊行の「わたしのことどう思ってる？」、1998年刊行の「さよならジュリエット」の短編集3冊を再編集したもの。

「うすあじ」には隣に住む他人同士が次第に親密になっていく様子を描く「わたしのことどう思ってる？」などセンシティブな情感あふれる作品を収録。一方「こいあじ」には、オカマとの恋を描いた「さよならジュリエット」や、戦場での男2人のやりとりを描いた迷作コメディ「密林の二人」「戦場にかける恥」などの痛快な作品を集めた。

なお西がウィングス（新書館）で連載中の「ひらひらひゅ～ん」は、8月28日発売のウィングス10月号で最終回を迎える。完結巻となる4巻は10月下旬に発売される予定だ。

「うすあじ」収録作品

「わたしのことどう思ってる？」（初出：サウス1997年2月号、4月号）
「眼鏡のない日」（初出：ウィングス1991年9月号）
「so much to say」（初出：ASUKA増刊ミステリーDX1991年春号）
「虹のできるわけ」（初出：サウス1997年8月号）
「渡しの狂」（初出：サウス1993年Summer）

「こいあじ」収録作品

「さよならジュリエット」（初出：ウィングス1997年4月号）
「君といつまでも」（初出：ウィングス1997年6月号）
「彼女からFAX」（初出：ウィングス1997年10月号）
「密林の二人」（初出：サウス1994年Spring）
「戦場にかける恥」（初出：サウス1997年6月号）
「軽井沢つけもの夫人」（初出：ウィングス1998年1月号）
「え・れ・が」（初出：ウィングス1990年5月号）
「体の思い出『指』」（初出：1991年 KID'S vol.14）
「体の思い出『息』」（初出：1991年 KID'S vol.15）
「体の思い出『耳』」（初出：1991年 KID'S vol.16）