滝行、落石、失明、爆破…“超展開”マンガ「バレエ星」が初単行本化

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谷ゆき子の単行本「バレエ星」が立東舎より発売された。

「バレエ星」より。母親が亡くなった連絡を受けたかすみが病院に行くと、急に母が動き出す。

「バレエ星」より。母親が亡くなった連絡を受けたかすみが病院に行くと、急に母が動き出す。

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「バレエ星」

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「バレエ星」は、小学一年生1969年1月号から小学四年生1971年12月号(ともに小学館)まで連載された作品。主人公のかすみが、数々の不幸を乗り越えながらバレリーナを目指す姿を描いている。バレエマンガながら、死んだと思っていた母親が数ページ後に生き返ったり、滝行中に頭上から岩が落ちてきたり、失明して洞窟で野犬と過ごしているところをダイナマイトで爆破されて生き埋め寸前になったりという先の読めない“超展開”が見どころだ。2016年には本作を含めた谷のバレエマンガを特集した書籍「超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界」も刊行されている。

「バレエ星」より。身体を鍛えるために滝行に励むかすみに、いじわるなライバル・あざみが石を投げつける。

「バレエ星」より。身体を鍛えるために滝行に励むかすみに、いじわるなライバル・あざみが石を投げつける。[拡大]

谷の作品が単行本化されるのはこれが初。連載終了から46年を経て刊行される「バレエ星」は、雑誌からスキャンされて作られているため、編集者による煽り文や欄外の読者投稿など、当時の空気をそのまま楽しむことができる。また帯には作家・朝井リョウが「怒涛の展開にばかり意識が向きそうになるが、バレエをする少女のしなやかなシルエットや細部にまでこだわっている服の描写からは、著者の‘美しい絵を描きたい’という純度の高い執念が伝わってくる」とコメントを寄せた。

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朝井リョウ コメント

怒涛の展開にばかり意識が向きそうになるが、バレエをする少女のしなやかなシルエットや細部にまでこだわっている服の描写からは、著者の‘美しい絵を描きたい’という純度の高い執念が伝わってくる。創作にとって大切なのは、整合性よりも社会性よりも、描く対象への大きな愛、描くことそのものへの愛だということを、改めて思い知らされた。

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(c)2017 Hirotaka Tanigaki (c)図書の家

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