同書は大の読書家である安野が、編者となり参加する文庫シリーズの第1弾。毎回あるテーマに沿って、明治から昭和期にかけての文豪たちの小説を選出していく。このたび発売された「女体についての八篇 晩菊」は、「日本の女体美」がテーマ。太宰治や谷崎潤一郎ら文豪たちが、“女体”に対しどのような作家性やフェチシズムを迸らせたのかに注目した。
そのほか安野は挿し絵8点と、あとがきも執筆。絵と小説の両方で「女体の美しさ」を味わえる1冊だ。なお同シリーズは、今後も「女の人生」「食」「お洒落」といったテーマでの刊行が予定されている。
「女体についての八篇 晩菊」収録作品
太宰治「美少女」
岡本かの子「越年」
谷崎潤一郎「富美子の足」
有吉佐和子「まっしろけのけ」
芥川龍之介「女体」
森茉莉「曇った硝子」
林芙美子「晩菊」
石川淳「喜寿童女」
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東端哲也 @batajan
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