水城せとな、大人向け童話刊行で文筆活動にも意欲「脚本仕事もやりたい」

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「失恋ショコラティエ」「脳内ポイズンベリー」などで知られる水城せとなが文章を、画家の樋上公実子が挿画を担当した「柘榴姫社交倶楽部」が、講談社より発売された。これを記念し本日4月25日、東京・ブックファースト新宿店にて2人のサイン会とトークライブが行われ、イベントに先駆けて囲み取材が実施された。

(左から)樋上公実子、水城せとな。

(左から)樋上公実子、水城せとな。

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中学生の頃から絵本を作りたいと思っていたが、絵本作家のなり方がわからずにその夢を忘れていたという水城。「柘榴姫社交倶楽部」が誕生したきっかけを問われると、「樋上さんの絵を見ると、前後のお話が思い浮かぶんです。それが自分ですごくうれしかったので、3年前、個展を見に行ったときに、『私、樋上さんと絵本が作りたい』と企画書を作りました」と経緯を明かす。さらに「私が樋上さんの絵でこういうものが見たいと思ったものをお話にしました。童話のお姫様やお菓子をいっぱい見たいと思った」と熱烈なラブコールを贈る。

「柘榴姫社交倶楽部」表紙

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「柘榴姫社交倶楽部」は、おとぎ話でお馴染みのキャラクターを、現代女性とも重なるようなオリジナルの味付けでアレンジした大人向けのおとぎ話。自力で目覚める眠り姫、恋愛依存症の人魚姫、ワーカホリックのシンデレラ、被害妄想気味の白雪姫など、さまざまな姫たちが登場している。水城は「おとぎ話って人の気持ちはあまり書かれていないんです。その間、姫は何を思っていたのだろう。それを今生きている女性に当てはめて考えて、書いてみました」と、キャラクターへの思いを語る。さらに当初制作したという企画書に「おとぎ話のお姫様総出演の『SEX AND THE CITY』」というキャッチコピーを付けていたことを明かした。

(左から)樋上公実子、水城せとな。

(左から)樋上公実子、水城せとな。[拡大]

水城が文章での創作をするのは今回が初めて。文筆業については「そんなに違和感はない」「普段はネームの前に脚本みたいなものを作るんですけど、文章を書くのはそのお仕事とあまり変わらない」と慣れた様子で話す。また「マンガはネームを書いて、下描きをして、ペン入れをして……と工程が長い。その間にブラッシュアップもできるけれど、ひらめいたときのキラキラ感は失われることもある」とマンガのメリット・デメリットを前置きし、「文章のいいところは、荒削りかもしれないけどそのキラキラ感、インスピレーションをそのまま形にできること」だと持論を展開した。作詞、文章創作と、マンガ家の枠にとらわれずに活動の幅を広げる水城。今後「本業のマンガもちゃんとしつつ、セリフや言葉が好きなので、脚本の仕事もやってみたい」と希望を語った。

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木村航/茗荷屋甚六 @J_Myougaya

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