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OSK日本歌劇団×サクラ大戦 座談会|歌劇版「海神別荘」とナイトレビューの真相に迫る!

掛け声OK、コスプレOK!の「OSK SAKURA NIGHT」

──続けて、「SAKURA NIGHT」にご出演される横山智佐さん、舞美りらさんと広井さん、楊さんによる座談会に移りたいと思います。改めて、今回の共演についての思いをまず伺えますか?

横山智佐

横山智佐 (「サクラ大戦」の人気曲)「ゲキテイ(檄!帝国華撃団)」をご一緒できるということで、鼻息荒くなっています。うれしいです!

 私はとても緊張しています……がんばらなきゃなって。

横山 もう楊さんにすっかり身を任せて、抱かれちゃうくらいのつもりで(笑)。

 あははは! 懐広くがんばります!

舞美りら 私は当初、歌がメインとお聞きしていたのですが、先ほど広井さんからお芝居仕立てになっていると伺って、私も「サクラ大戦」のお話の中に登場する感じなのかしらと思って……。

広井 まさにそうですね。

舞美りら

舞美 そうなんですね! それを伺って「私は一体どうなってしまうんだろう」とワクワクが止まりません。

横山 「サクラ大戦」チームは皆さんおじさんたちなので、労ってください(笑)。

広井 そうそう、1曲歌うたびに、袖で酸素(吸引)だから!

一同 あははは!

──OSKと帝国歌劇団、2つの魅力が合わさって、どんなショーになりそうでしょうか?

広井 技術の点で、「サクラ大戦」チームは圧倒的にOSKに敵わないんですよ。OSKの皆さんは、日々稽古して、南座のような大きな劇場からもっと小さな劇場まで、いろいろな舞台をリアルに経験しているわけだから、それに敵うわけがない。でもそこでどうにか勝負するため何をするかと言うと、お客さんの力を借りるわけです。これまで「サクラ大戦」でやってきたように、お客さんに声援を飛ばしてもらう。きっとOSKでは掛かったことがないであろう、「お見事!」とか「ご両人!」とかって掛け声が「サクラ大戦」ではバンバン飛ぶので(笑)、それがあるととても「サクラ」っぽくなるんじゃないかなと。もちろん「サクラ大戦」のメンバーとは20年以上一緒にやって来ていますので、信頼していますが、それでも“本物”のOSKとやるのはやっぱりドキドキしますね。

──ではお客さんも参加型ということなんですね。

広井王子

広井 そうです。むしろそれこそが「OSK SAKURA NIGHT」の面白さだと思うので、バンバン掛け声がかかるといいなと思うし、OSKのお客さんも「え? 掛け声なんてかけていいの?」って思ってくれたらいいなって。今後、それがOSKでも定着してきたら面白いですよね(笑)。

横山 お客さんのコスプレも、今回は問題なしでしょうか?

広井 いいんじゃないかな?

 コスプレ?

横山 実は「サクラ大戦」では紆余曲折ありまして、お客さんのコスプレ禁止デーという日を設けていたんです。舞台から見ると客席に真宮寺さくらさん(のコプスレをした人)がいたり、しかもそれが男性だったりして面白かったんですけど……(笑)。極めて普通に観劇したいお客様もいるため……。

広井 お客さんがみんな、舞台を観ながら衣装をスケッチしてて、初日から2・3日すると舞台衣装と同じ格好のお客さんがずらっと劇場にやって来るんだよね(笑)。

横山 バナナの着ぐるみやレビュー衣装の親子とか。

広井 でも今回はナイトショーですし、禁止令が出るくらい盛り上がれば大成功ではないでしょうか。そもそも京都だからお着物の方もいらっしゃるだろうし、芸妓さんも観にいらっしゃるかもしれないし……。

左から楊琳、舞美りら。

 芸妓さんがOSKを観に来てくださることはよくありますね。

横山 そうなんですね!

 もし私たちの格好もしてくれる人がいたらどうしよう?(笑)

広井 いるかもしれませんよ(笑)。

舞台の上でも客席でも、交流が生まれれば

──“男役”との共演については、横山さん、いかがでしょう。

左から広井王子、横山智佐。

横山 「サクラ大戦」では、高乃麗さんが男役としてマリア・タチバナ役を演じてらっしゃるんですけど、彼女は男役として自分がどう見えているかということをものすごく研究されていましたし、私も麗さんと一緒に立つときには膝を折って身長差を出すようにするなど、工夫しながらやってきました。ただそれは、「サクラ」ワールドの住人であるお客様と作ってきた世界観ですので、今回“本物”の……あ、決して私たちがニセモノというわけではないんですが!(笑) キャラクターではなく本物の男役の方と共演させていただけるということで、ただただ身を委ねたいと思います。

 舞美など外部出演したことがあるメンバーもいますが、これまで私はまったくなくて、外部の方との共演に憧れていたので、横山さんから新しい刺激をいただけると思っています。「サクラ大戦」は、作品にも声優さんにもたくさんファンの方が付いていらっしゃるので、OSKのファンとの間で新しい交流が生まれたらうれしいですし、お互いがお互いにハマっていけたら、どんどん世界が広がっていくのではないかなと。これが最初で最後ということにならないように(笑)、たくさん交流を持っていけるようになりたいです。

広井 実は15・6年前だったかな。OSKのファンの方から、「サクラ大戦」とOSKがぜひ一緒にやってほしいとメッセージをもらって、当時のOSKのビデオをもらったことがあるんです。その頃から、「サクラ大戦」とOSKは似合うと思っていた方がいたんですよね。

──このコラボレーションをすでに待っていた人がいるんですね。また今回の「OSK SAKURA REVUE」「OSK SAKURA NIGHT」は、南座の新開場記念公演という冠がついています。伝統と新しさを重んじる南座の舞台で、OSKらしさと帝国歌劇団らしさ、それぞれの“らしさ”がぶつかって新しいものが生まれるわけですが、それぞれの“らしさ”をどう打ち出していこうと思われますか?

横山 「サクラ大戦」はお客様と共に作ってきたものなので、「サクラ」のお客様には遠慮なくお越しいだたき、南座に入るのが初めてという方にもぜひ思い切って敷居をジャンプしていただいて(笑)、この摩訶不思議な夢の世界に浸ってもらえたらなと思っております。帝国歌劇団らしさは……コントみたいな部分と(笑)、割と生真面目にやっちゃうところと、その二面性の面白さかな……。今回、広井さんがそんな「サクラ大戦」らしさを脚本に織り交ぜてくださり、演出・振付の麻咲梨乃さんがおしゃれな振付をしてくださると思いますので、ぜひ楽しみにしてください。

上段左から舞美りら、桐生麻耶、楊琳、下段左から横山智佐、広井王子。

 私は「OSK SAKURA NIGHT」に関しては“特別出演”になっておりまして、メインは翼和希くんと舞美を中心に、若手メンバーががんばります。その意味でも新鮮な風が吹くと思うので、その若いパワーと皆様の力に乗せていただきたいと思っています。ただ若手だけで南座を埋めるのはなかなかなことなので、皆様のお力をお借りしつつ、熱量や思いの部分で、それを何千倍、何万倍にも膨れ上がらせることができたらいいなと思います。

舞美 「OSK SAKURA NIGHT」にはOSKから総勢15名が出演させていただきますが、OSKを代表するつもりでがんばります。歌やお芝居はもちろん、「踊りのOSK」と自分たちが堂々と言えるくらいに、気持ちを強く持って作品に臨ませていただきたいと思います。

南座紹介コラム

鴨川のほとり、京阪電鉄祇園四条駅からすぐというロケーションにある南座は、今から約400年前、江戸初期に出雲阿国がかぶき踊りを披露した時代にルーツを持つ。河原者たちによる無数の芝居小屋から、さまざまな変遷を経て“前身”の小屋が生まれ、1906年には松竹合名会社が南座の経営を担当。29年には、現在も面影を残す“昭和の南座”が竣工した。

白、赤、金を基調とした重厚感ある外観、丸みと温かみ、優雅さのある内装で人気を博した南座は、以来、内部設備は更新しつつも、優美な外観はそのままに時を重ねてきた。やがて2016年、耐震補強をはじめとする大規模改修工事のため、一時休館。18年11月に新開場した際は、松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎が「寿式三番叟」を披露し、劇場正面の四条通では「南座新開場祇園お練り」が行われるなど、劇場の存在感を強くアピールした。

ではリニューアルオープンした南座は、一体どんなところが新しくなったのか。観客の目に触れる部分では、客席のフラット化が大きなトピックだろう。5月に上演された「京都ミライマツリ2019」では、その機構がフル活用され、客席中央にDJブースとダンスフロアが設けられた。また座席がリニューアルしたほか、エレベーターや多目的トイレの設置増加、館内照明のLED化など、時代に合わせた変貌を遂げた。

演目については、歌舞伎はもちろん、松竹新喜劇、新作歌舞伎「NARUTO」、OSK日本歌劇団など幅広い作品が、“新開場記念”を掲げてラインナップされた。伝統と進取の精神を重んじる南座が、今後どのような展開を見せるのか、ますます目が離せない。

南座新開場記念「OSK SAKURA REVUE」
2019年7月13日(土)~25日(木)
京都府 南座
第1部「歌劇 海神別荘」

原作:泉鏡花

作・構成:広井王子

演出・振付:麻咲梨乃

楽曲協力:サクラ大戦より

スタッフ / キャスト

海の公子:桐生麻耶

僧都:楊琳

博士:虹架路万

黒潮騎士団・団長:愛瀬光

女房:白藤麗華

陸の美女:城月れい

ほか

第2部「STORM of APPLAUSE」

作・演出・振付:平澤智

出演:桐生麻耶、楊琳、虹架路万、舞美りら、愛瀬光、華月奏、翼和希、千咲えみ、白藤麗華、遥花ここ、城月れい ほか

「OSK SAKURA NIGHT」
2019年7月13日(土)~24日(水)
京都府 南座

作・構成:広井王子

演出・振付:麻咲梨乃

出演

OSK日本歌劇団:舞美りら、翼和希、千咲えみ / 楊琳(特別出演)

「サクラ大戦」より:横山智佐、園岡新太郎、西村陽一、Velo武田、内田直哉、螢雪次朗

日替わりゲスト:高乃麗(13~16日)、井上喜久子(17・20日)、日髙のり子(18日)、田中真弓(19日)

広井王子(ヒロイオウジ)
1954年生まれ。コミック、アニメ、テレビゲーム、舞台などを手がけるクリエイター。金沢工業大学客員教授。レッドカンパニー(現レッド・エンタテインメント)を立ち上げ、「天外魔境シリーズ」などヒットを生み出す。近年ではネクスト・メディア・アニメーションCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)に就任するなど海外でも活動。2017年に自身初の原作テレビドラマ「コード・ネーム・ミラージュ」が放映された。同年秋より原作企画プロデュースを務めたSNG「ソラとウミのアイダ」が配信されている。主な作品に「サクラ大戦シリーズ」「魔神英雄伝ワタルシリーズ」など。
桐生麻耶(キリュウアサヤ)
5月11日生まれ、栃木県出身。175cmの長身と繊細な演技、ダイナミックな歌とダンスが目を引く男役スター。1995年に日本歌劇学校に入学、97年にOSK日本歌劇団に入団する。2003年に劇団解散の危機に見舞われた際は、OSK存続の会メンバーとして自らも街頭で署名活動を行った。近年の主な主演作に「カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~」(16年)、「巴里のアメリカ人」(18年)など。19年3・4月に「レビュー春のおどり」にてトップスター披露公演を行なった。
楊琳(ヤンリン)
8月7日生まれ、神奈川県出身。2007年にNewOSK日本歌劇団(当時)に入団。ダンス力に定評があり、華やかさと爽やかさを併せ持つ男役として人気を博す。近年の主演作に「Sparking OSK」(13年)、「SOL FANTASTICA」(14年)、「ROMEO&JULIET」(16年)、「新撰組」(19年)など。
舞美りら(マイミリラ)
7月28日生まれ、京都府出身。2010年にOSK日本歌劇団に入団。愛くるしさと強さを持った可憐な娘役としてさまざまな大役を演じている。近年の主な出演作に「開演ベルは殺しの後に~刑事X 華麗なる事件簿~」「プリメール王国物語~愛の奇蹟~」(14年)、「ROMEO&JULIET」(16年)など。
横山智佐(ヨコヤマチサ)
12月20日生まれ。1987年に声優デビューし、96年に「サクラ大戦」のヒロイン・真宮寺さくらを演じて一躍注目を集める。また声優が実際に舞台で演じる「サクラ大戦歌謡ショウ」シリーズで女優としても人気を博した。そのほかの主な声優での出演作に「ノンタンといっしょ」うさぎさん、「新機動戦記ガンダムW」ルクレツィア・ノイン、「HUNTER×HUNTER」ビスケット=クルーガーなど。