11月4日に開幕する「
本作は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を原作に、西田直木が上演台本・音楽・演出を手がけ、“ALICEの誰も知らなかった物語”を立ち上げるミュージカル。オックスフォードに暮らす、物語の創作が好きなアリスは、ある日、白ウサギを追いかけて不気味な大穴に飛び込んでしまう。穴の中には、アリスがこれまで見たことがないような世界が広がっていた。そこでアリスは、同じく穴の中の世界に迷い込んだ小説家のチャールズと摩訶不思議な冒険へと旅立つ。2016年に初演された同作が、今回、顔ぶれを新たに上演される。
稽古場取材会で披露された5曲からは、本作の楽曲の豊かさや、エネルギッシュなダンス、優雅なデュエットダンスなどの多彩なダンスシーン、そして登場人物が抱える葛藤や苦しみ、信じることの美しさといったメッセージが浮かび上がった。
アリス役の
チェシャ猫役の
稽古場取材会のあとには出演者による囲み取材が行われ、それぞれが公演に向けて心境を語った。なお、池上に加え土屋、河相がミュージカル初出演となる。田中は「日々の稽古で、少しずつ全体が積み上がってきているのを実感しています。季実子さんの迫力は毎回涙が出るほどですし、ROLLYさんとアンナさんはロックな感じがカッコイイ。皆様とご一緒させていただけてなんてラッキーなのだろうと。公演が終わったら悪いことが起きるんじゃないかと思うくらいです(笑)」とちゃめっ気たっぷりに充実ぶりを話す。
池上は「毎日新しく学ぶことばかり。稽古が進むほどにプチパニックに陥っています。こんなに全力で歌ったり、怒鳴ったりすることはないので、毎日クタクタ」と語り、回復の手段は「食と睡眠」だと明かした。また、ROLLYは作品について「細かいところまで見どころ満載です。出演者1人ひとりの情熱が素晴らしく、一丸となって良いものを作り上げようという熱意が感じられますので、必ずや素晴らしい光が差し込んでくると思います」と独特な視点で分析する。
ミュージカルを「安易に入れる場所ではない」と感じていたという土屋は、飛び込んでみた感想を聞かれ、「楽しいです! 汗をかいて、必死に伝えようとしている人の姿を生で観ると感動する。その姿に共感したり、涙したり、笑ったりすることで、人は美しく生きられるんだと思います。その素晴らしさが伝わるように、全力でやりたい」と笑顔を見せた。吉田は「白ウサギは懐中時計を持っていて、慌てん坊で、ずっとバタバタしていますが、体力勝負でがんばっております。宝箱ひっくり返したようなきらびやかさとゴージャスさ、エレガンスさを兼ね備えた作品なので、 ご家族やご親戚、3世代、4世代で観ていただきたいです」と語った。また、「普段は2時間ドラマに出たりしているので、ファンタジーな作品に出演できることがうれしい」と明かす河相は、「皆さんで歌ったときの楽しさ、歌の力のすごさを感じています。それをきちんと届けられたら」と意気込んだ。
本作は11月4日に青森・リンクステーションホール青森で開幕したあと、来年1月まで全国を巡る。
なお、ステージナタリーでは田中、池上、ROLLY、吉田の座談会を掲載。4人が和気あいあいと公演への意気込みや、作品の見どころについて語っている。関連する特集・インタビュー
ミュージカル「ALICE~不思議の国のアリスより~」
2024年11月4日(月・振休) ※公演終了
青森県 リンクステーションホール青森
2024年11月7日(木)~2024年11月9日(土)
東京都 きゅりあん 大ホール
2024年11月24日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2024年12月1日(日)
大分県 J:COM ホルトホール大分
2024年12月7日(土)
岐阜県 関市文化会館
2024年12月14日(土)
熊本県 熊本県立劇場
2025年1月11日(土)
大阪府 泉佐野市立文化会館(エブノ泉の森ホール)
2025年1月12日(日)
香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
2025年1月16日(木)
長崎県 南島原市ありえコレジヨホール
2025年1月18日(土)
鹿児島県 川商ホール(鹿児島市民文化ホール)
2025年1月25日(土)
静岡県 磐田市民文化会館「かたりあ」
2025年1月26日(日)
和歌山県 粉河ふるさとセンター
スタッフ
上演台本・音楽・演出:西田直木
出演
アリス:
ハートの女王:
帽子屋ハッター:
チェシャ猫:
白ウサギ:
チャールズ:
ドルディ:植松恵理
ドルダム:真樹めぐみ
甲斐祐次 / 柿内有馬 / 菅原聡史 / 日野樹 / 彌益凜 / 朝丘奈津実 / 小林実加 / 月紫えりか / 松井純菜 / 水沢ふう
※2025年1月に長崎公演あり。
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