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150組が熱演!17万人興奮の「ROCK IN JAPAN FES」

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株式会社ロッキング・オンが企画制作するロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011」が、8月5日から7日にかけて茨城・国営ひたち海浜公園にて開催された。

今回で12回目を迎えた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」は、過去最高動員数となる約17万1000人が参加する大盛況となった。DJ BOOTHの出演者を含め150組が参加し、3日間にわたるフェスティバルを大いに盛り上げた。

■1日目:8月5日

この日、会場内で最も多い動員を誇るGRASS STAGEにはASIAN KUNG-FU GENERATION、YUKI、Perfume、サカナクションといった同ステージにふさわしい面々が参加した。夕方頃にパフォーマンスを行ったYUKIは、キュートなミニのワンピース姿で現れ、ヒット曲「JOY」を皮切りに魅力的なパフォーマンスを披露。ニューアルバム「megaphonic」からのナンバーも惜しみなく熱唱し、フィールドを埋め尽くしたオーディエンスを魅了した。

また、ほかのステージにも多数の個性的なアーティストが登場。中でも注目を集めたのはWING TENTのyanokamiと、SOUND OF FORESTのOGRE YOU ASSHOLEの2組だった。yanokamiは先日rei harakamiが急逝したことを受け、矢野顕子が1人でステージに。rei harakamiが手がけた心地良いエレクトロサウンドに乗せて、伸びやかな歌声を響かせる矢野顕子に多くのオーディエンスが心を奪われていた。また演奏を終えた矢野顕子が「Thank you for both of us!」と挨拶すると、yanokamiの音楽を讃えるように大きな拍手がテント内に響きわたった。

一方OGRE YOU ASSHOLEは、現体制では最後のステージを披露。この日をもって脱退する平出規人(B)はラストにふさわしい渾身のプレイを繰り広げ、出戸学(Vo, G)、馬渕啓(G)、勝浦隆嗣(Dr)も平出との最後のライブを楽しむように音を奏でていた。

■2日目:8月6日

2日目のGRASS STAGEのトップバッターを務めたDragon Ashは「陽はまたのぼりくりかえす」からライブをスタートさせると、「Bring It」「Fantasista」といったアグレッシブなロックナンバーを連投し、フェスならではの熱狂を作り出す。一方LAKE STAGEのトップバッター阿部真央は、フレッシュかつ伸びやかなパフォーマンスで朝イチの会場を魅了した。

最も暑い時間帯にLAKE STAGEに登場したSPECIAL OTHERSは、軽やかなアンサンブルでさわやかな風をオーディエンスに届けた。さらに終盤では、9月にKj(Dragon Ash)とのコラボシングル「Sailin'」をリリースすることをアナウンスし、Kjとともに同曲をオーディエンスの前で初披露した。またWING TENTのモーモールルギャバンのライブは、人があふれかえるほどの大盛況に。ラストナンバーの「サイケな恋人」では、恒例とも言える観客全員による盛大な“パンティコール”が響きわたっていた。

そして夕方にはLAKE STAGEにて、フジファブリックが本格再始動の第一歩となるライブを実施。名曲「虹」「夜明けのBEAT」だけでなく、新曲「ECHO」「STAR」を織り交ぜたセットリストを展開し、バンドの新しい魅力をオーディエンスに届けた。

昨年に続き、2日目のGRASS STAGEのトリを担当したのはユニコーン。映画「インディ・ジョーンズ」のテーマ曲をバックに、探検隊風の衣装に身を包んだメンバーが登場すると大歓声がフィールドにこだました。今回はツアー真っ最中ということもあり、5人はバンドの最新モードを届けるセットリストを用意。火炎や花火といった演出も見どころのド派手なステージで、2日目を締めくくった。

■3日目:8月7日

3日目はフェスの常連アーティストから、初参加となるアーティストが多数参加した。WING TENTの一番手を務めた雅-MIYAVI-は、相棒のBOBO(Dr/54-71)との絶妙なコンビネーションを展開。その卓越したギタープレイとエモーショナルなボーカルで、満員のオーディエンスを沸かせていた。

同じくWING TENTに登場したPlastic Treeは、独自の美学を感じさせるサウンドスケープを構築していく。MCで有村竜太朗(Vo, G)は「今日は変に気合が入ってて、いつもの3割増しぐらいメイクをしてます。でも暑いからライブが終わる頃には、スッピンになってると思います」と気合のほどを伺わせていた。

またSOUND OF FORESTに登場したムックは、「ファズ」「フォーリングダウン」といったライブ映えするナンバーを熱演。真っ赤な衣装に身を包んだ逹瑯(Vo)は、自分たちのルックスについて触れ「化粧しているバンドですが、ワキ毛も生えてます! 見えませんけど、すね毛も生えてます!」と親近感を沸かせるトークでオーディエンスの笑いを誘っていた。

3日間の中で最も実験的なステージが繰り広げられたのは、奥田民生による「奥田民生の数人カンタビレ」。今回は、ライブ直前まで楽屋エリア内に設置された特設スタジオにてフェスにちなんだ新曲のレコーディングが行われ、その仕上げがLAKE STAGEで敢行された。Macやスピーカーなどが設置されたステージに登場した民生は、悩んだり、うなったりしながら作業に従事。さらに観客に「皆様にも参加していただきたい」と呼びかけ、その場で観客のコーラスを録音し楽曲に盛り込んでいた。そして最後にレコーディングに参加した、吉井和哉、曽我部恵一、吉田佳史(TRICERATOPS)、大貫亜美(PUFFY)、渡辺シュンスケとともに完成した楽曲を聴き終えると、「この企画、二度とないかもしれないけど。ジャパンはこのあと会議をすることでしょう」と苦笑いを浮かべていた。

3日間にわたったフェスを締めくくったのは、茨城出身のTOSHI-LOW(Vo)を擁するBRAHMAN。ラストナンバーの直前までノンストップで激しいパフォーマンスを繰り広げ、圧倒的な存在感を見せつけていく。唯一のMCでは被災地となった自身の故郷や東日本大震災について語り、「俺なんかでよかったら一生支援します。東北の人として死んでいくから」と力強い言葉を残した。

なお、このフェスティバルの模様は、8月21日、24日、25日、26日の計4日間にわたりWOWOWにてオンエア。21日は3日間のダイジェスト版を、24日から26日は各日の模様が1日ずつ放送される。

ROCK IN JAPAN FES. 2011

WOWOW 2011年8月21日(日)23:00~
WOWOW 2011年8月24日(水)16:00~
WOWOW 2011年8月25日(木)16:00~
WOWOW 2011年8月26日(金)16:00~

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