清竜人、オーディエンスの笑顔を呼んだリキッドワンマン

1

118

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 51 12
  • 0 シェア

清竜人が6月21日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて、全国ツアー「清竜人 "PEOPLE" TOUR」のセミファイナル公演を開催した。

清竜人とは?

1989年生まれ、大阪府出身のシンガーソングライター。15歳でギターを手にし、作曲を始める。16歳のときには早くも自主制作盤を発表し、そのクオリティの高さが音楽関係者の間で話題となった。映画「僕の彼女はサイボーグ」への挿入歌提供を経て、2009年3月にシングル「Morning Sun」でメジャーデビュー。その後もシングル、アルバムを精力的にリリースし、2014年9月から2017年6月にかけては“一夫多妻制”アイドルユニット・清 竜人25として活動。およそ3年におよぶプロジェクトで6枚のシングルと2枚のアルバム、合計31曲のオリジナルソングを作り上げた。清 竜人25と並行し、2016年12月に立ち上げたプロジェクト・TOWNでは「演者と観客との境界線を取り払う」というコンセプトのもと、公募によるメンバーや観客を巻き込んでのライブを敢行し、合計12回のライブをもって2017年7月に解散。同年12月にピアノ弾き語りツアー「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」でソロ活動を再開した。2019年5月、新元号「令和」が施行される1日にニューアルバム「REIWA」をリリース。2021年3月にソニー・ミュージックレーベルズへ移籍し、11月にテレビ東京系ドラマ「スナック キズツキ」のオープニングテーマ「コンサートホール」を配信リリースした。2022年11月に通算8枚目となるオリジナルアルバム「FEMALE」を発表。2023年6月、テレビアニメ「山田くんとLv999の恋をする」のエンディングテーマを収めたシングル「トリック・アート」をリリースした。

MC中にファンを名前を呼ばれると、手を振るなどチャーミングな一面を垣間見せた清竜人。

MC中にファンを名前を呼ばれると、手を振るなどチャーミングな一面を垣間見せた清竜人。

大きなサイズで見る(全5件)

オーディエンスの前で熱唱する清竜人。

オーディエンスの前で熱唱する清竜人。

大きなサイズで見る(全5件)

今回のツアーは3rdアルバム「PEOPLE」を携えて、6月8日の札幌公演からスタート。ソールドアウトとなったこの日の公演には多くのファンが参加し、生で再現される「PEOPLE」の世界を堪能した。

開演時刻を迎えると、カラフルな衣装に身を包んだ清がはにかみながら登場。オーディエンスの熱狂的な歓迎を受けた彼は、笑顔を浮かべ1曲目の「ぼくらはつながってるんだな」を歌い始めた。

山本タカシ(G)、Tokie(B)、ASA-CHANG(Dr)というおなじみのメンツに加え、山本隆二(Key)と清田敦(Key)という豪華なバックバンドが奏でる軽やかな音に乗せてやわらかな歌声が会場いっぱいに響くと、会場がたちまちハッピーな空気で包まれていく。続く「パパ&ママ愛してるよ!」でフロアのムードはさらに和やかさを増し、幸福な空間が紡ぎ出されていった。

「こんばんは清竜人です。もうしばらくお付き合いください」という彼らしい挨拶のあとも、「PEOPLE」からの楽曲が次々と会場を彩る。躍動的なボーカルを聴かせる「きみはディスティニーズガール」、ささやくような歌声が次第に力強く変化していく「プリーズリピートアフターミー」、シリアスなメッセージをポップに歌い上げた「ぼくが死んでしまっても」など、バラエティに富んだ楽曲がふくよかなアンサンブルとともに披露された。

ため息を誘うような切なげな歌声が響いた「痛いよ」、壮大なメロディとバンドサウンドが全開の「ウェンディ」を経て、ライブは終盤戦へ。「おとなとこどものチャララ・ララ」では、ASA-CHANGが叩くタンバリンやカウベルが賑やかで楽しげな雰囲気を引き立て、オーディエンスのテンションを高めていく。清は観客のハンドクラップにあわせて伸びやかな声を響かせた。

そして本編ラストの「がきんちょのうた」で清は、希望に満ちた歌詞を噛み締めるように熱唱。歌い終えると、観客に感謝を伝えるように何度もお辞儀を繰り返した。

熱烈なアンコールに応えステージに再び現れた清は、「もうちょっとだけお付き合いください」と口にし、キーボードを弾きながら「ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング」を歌い上げる。優しく繊細な歌声と、ドリーミーなサウンドの妙に観客はうっとりとした表情を浮かべていた。

「本日はどうもありがとうございました」と最後の挨拶をすると、「PEOPLE」の最後を飾る「ホモ・サピエンスはうたを歌う」に。山本タカシのアコースティックギターの調べに乗せて、清をはじめバンドメンバーたちのコーラスが重なる。そして素朴でぬくもりのあるハーモニーがフロアを満たす中、この日のライブは終幕した。

「清竜人 "PEOPLE" TOUR」LIQUIDROOM ebisu公演セットリスト

01. ぼくらはつながってるんだな
02. パパ&ママ愛してるよ!
03. マドモアゼル
04. きみはディスティニーズガール
05. イザベラ
06. プリーズリピートアフターミー
07. ぼくが死んでしまっても
08. がんばろう
09. うつくしい
10. 痛いよ
11. ウェンディ
12. おとなとこどものチャララ・ララ
13. がきんちょのうた
<アンコール>
14. ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング
15. ホモ・サピエンスはうたを歌う

この記事の画像(全5件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

清竜人、オーディエンスの笑顔を呼んだリキッドワンマン http://natalie.mu/music/news/51832

コメントを読む(1件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 清竜人 / ASA-CHANG の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。