WOWOWオンデマンド連載 | 大島育宙、SYO、テラシマユウカ、西森路代のWOWOWドラマ漬けの1週間

WOWOWオンデマンド連載の第4回ではWOWOWが誇る数々のオリジナルドラマから、4名の識者に曜日の気分に合わせて観たい作品を7本ずつ選んでもらった。参加したのは、“コンテンツ全部見東大生”こと映画・ドラマ考察YouTuberの大島育宙(XXCLUB)、映画ライターのSYO、アイドルグループ・GANG PARADEのテラシマユウカ、アジアや日本のエンタメを中心に執筆するライターの西森路代。良質なドラマを好きなときに好きなだけ毎日楽しめる。そんなぜいたくもWOWOWオンデマンドならではの楽しみ方。現在WOWOWでは「やっぱり、ドラマが好き。」キャンペーンを実施しており、期間中に厳選された「ウォッチリスト」から作品を観ると、豪華賞品の当選確率が上がる企画も。きっとあなたにも、その日の気分に合ったドラマが見つかるはず。

WOWOWオンデマンドとは?

BSの視聴環境が整っていなくてもネット環境があれば加入できる、WOWOWの番組配信サービス。テレビ、スマートフォン、パソコン、タブレットで気軽にコンテンツを視聴でき、機器は家族で5台まで登録が可能だ(※同時に利用できる端末は1台、複数契約で最大3台)。WOWOWプライム、WOWOWライブ、WOWOWシネマの3チャンネルを24時間放送同時配信(※一部の番組を除く)。さらにスポーツ・音楽・ステージ中継などのライブ配信、WOWOWで過去に放送された番組や、WOWOWオンデマンドでしか観られない番組のアーカイブ配信なども行われている。

公式サイト

大島育宙とWOWOWドラマ漬けの1週間

大島育宙

「WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休」

「WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休」

日曜日「WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休」

フリーランスに休日はないのだが「撮休」シリーズは心の休日を与えてくれる。原稿の締切を抱えたまま「有村架純の撮休」を観る。是枝裕和監督の第3話「人間ドック」がスリリングでセクシーでお気に入り。「演技」から解放されたはずのプライベートでもなお、ペルソナを完全に脱ぐことはできない人間。検査中に出会った元恋人に肌を触られるとき、物理的には薄いはずの衣と裏腹に、仮面は厚くなる。などと考えていて原稿は進まない。

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「ドラマW 4TEEN」

「ドラマW 4TEEN」

月曜日「ドラマW 4TEEN」

中学生時代の若葉竜也さん、落合モトキさん、柄本時生さんが初々しいお宝ドラマ「4TEEN」。特に落合さんが俳優業を続ける決意のきっかけの作品と思うと感慨深く、自分も1週間をフレッシュな気持ちで始めようと思える。担任の先生役の蛍原徹氏の演技も負けず劣らず初々しくて和む。平成中期の東京の街の景色が大量に映る資料映像としても面白い。主演の角田紳太郎さんら中学生たちが自転車で東京を、月島を、走る走る走る。締切前の原稿、私の筆は走らない。

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「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」

「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」

火曜日「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」

レギュラー番組の収録でドラマを観る時間がない火曜は短尺の新作をチェック。恋人ができた瞬間死んでしまう主演・佐藤勝利さんの美形すぎて存在感が掴めない幽霊の感じが実写化成功のポイントか。独り言を心の中でまくし立てる女子の髙橋ひかるさんが自身のリアルなキャラと一致してハマり役。オープニングタイトルがとにかくカッコいいのがWOWOWドラマの特徴の1つだが、今作も。マンガをマンガのままコミカルに再現する箇所としっかりおどろおどろしく作り込む箇所のメリハリが見事。

※3月18日(金)23:30から放送・配信

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「連続ドラマW 夢を与える」

「連続ドラマW 夢を与える」

水曜日「連続ドラマW 夢を与える」

恋愛スキャンダルで地に堕ちる人気俳優を小松菜奈さんが演じるのみならず、その子役時代を谷花音さんに演じさせるのだからまあ見ていられない(褒めてる)。激情エンタメもWOWOWドラマの十八番。ステージママ役のもう1人の主演・菊地凛子さん、ディレクター役の太田信吾さんのショウビズを狂信する演技がお見事。小松菜奈が長い手足を魅せて走る、跳ぶ。私の筆は走らない。原稿、明日こそはがんばる。

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「WOWOWオリジナルドラマ ダブルフェイス」

「WOWOWオリジナルドラマ ダブルフェイス」

木曜日「WOWOW×TBS共同制作ドラマ ダブルフェイス」

警察とマフィアに互いに潜入し合う男たちを描いた香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」をリメイクした日本版「ダブルフェイス」を観てしまう。主演は西島秀俊さん(潜入捜査編)と香川照之さん(偽装警察編)。最近は無害な男性役が多い西島さんの、無頼なしぐさや狼藉、直線的なとがった肉体が改めて新鮮に映る。これを観てしまうと当然観たくなるあのドラマがあるわけで……。原稿が終わる予感がしない。

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「WOWOWオリジナルドラマ MOZU」

「WOWOWオリジナルドラマ MOZU」

金曜日「WOWOW×TBS共同制作ドラマ MOZU」

昨日観た「ダブルフェイス」のキャスト・スタッフが再集結したシリーズ「MOZU」を観ないわけにはいかない。ストーリーがより複雑になっているだけでなく、平気で嘘をつくキャラしか出てこないので一言もセリフを聞き逃せない。「ダブルフェイス」とキャストが被っていて混乱するが、そのキャラクターのギャップも楽しい。演技、脚本、撮影、美術すべてがハイレベル。シーズン2含め全15話一気見したら、仕事が終わらないどころか寝不足である。

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「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」

「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」

土曜日「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」

週末は1週間でもっともヘビーな大作を。娘が父を探す映画「さがす」の片山慎三監督が今作では父に娘を探させる。その娘は凶悪な少年らになぶり殺されており、竹野内豊さん演じる父は私刑に暴走する。日韓でそれぞれ映画化された際よりも目を背けたくなる惨い直接描写に力が入っており、片山監督らしさ全開。犯人グループに巻き込まれる少年を演じるHiHi Jets / ジャニーズJr.の井上瑞稀さんが素晴らしい。キャスト・スタッフ陣の気迫が夏の湿度とともに画面から匂い立つ。WOWOWドラマの真骨頂。原稿は明日書き上げる。

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プロフィール

大島育宙(オオシマヤスオキ)

1992年12月17日生まれ、東京都出身。芸人。東京大学法学部卒。自身のYouTubeチャンネルで映画やドラマの考察・レビューを行うほか、エンタメ時評記事の寄稿や映画イベントの登壇多数。お笑いコンビ「XXCLUB」として「オールナイトニッポンPODCAST」で2022年2月度の土曜パーソナリティを務め、個人としては2022年4月から文化放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」で水曜コメンテーターを務めている。