第28回釜山国際映画祭で主演の
本作の舞台は、造船業が世界的不況に見舞われた2016年の韓国。漢陽重工業入社4年目のジュニは、人事チームに異動するとリストラ対象者の名簿を作るように指示される。彼は会社を立て直すためと自身を納得させ仕事をこなしていくが、会社都合で対象者が絞り込まれていき、親しい先輩と友人のどちらかを選ばなければならない状況に追い込まれていく。これが長編デビュー作となるパク・ホンジュンは、造船会社の人事チームで働いた経験をもとに本作を制作した。
ジュニを演じたチャン・ソンボムは「映画が終わった後に残る考えや感情は、完全に皆さんだけのものですので、自由に楽しんでいただければと思います」とコメント。パク・ホンジュンは「リストラのプロセスを取り巻く様々な層の人物を通じて、私たちの時代の労働環境の本質についての物語を観客の皆さんと共有したい」と語った。
映画「ただ、やるべきことを」予告編
チャン・ソンボム コメント
「ただ、やるべきことを」が日本でも公開されることになり、大変光栄に存じます。私たちの映画がどのように受け止めてもらえるのかとても楽しみです。寒さに震えながら釜山で撮影をしていたことを今でも鮮明に覚えています。映画が終わった後に残る考えや感情は、完全に皆さんだけのものですので、自由に楽しんでいただければと思います。
パク・ホンジュン コメント
私の映画を日本の観客の皆様にご紹介できることを大変嬉しく思うと同時に、強い責任を感じています。この作品は、私が韓国の造船所の人事チームで働きながら直接経験した話を基に製作しました。
労働問題を扱う多くの物語は、主にリストラの直接的な被害者が会社を相手に戦う形で描かれてきました。では、リストラの実行者として、ただ自分のやるべきことを行う人事チームの労働者は、果たしてどのような姿なのだろうか。リストラのプロセスを取り巻く様々な層の人物を通じて、私たちの時代の労働環境の本質についての物語を観客の皆さんと共有したい。
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リストラを実行する社員の心理描く韓国映画「ただ、やるべきことを」予告編
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