イラン人監督×ガザに暮らすジャーナリスト、1年間のビデオ通話が記録映画に

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第78回カンヌ国際映画祭のACID部門に出品されたドキュメンタリー映画「手に魂を込め、歩いてみれば」が、12月5日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。

「手に魂を込め、歩いてみれば」ポスタービジュアル

「手に魂を込め、歩いてみれば」ポスタービジュアル

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「手に魂を込め、歩いてみれば」場面写真 ©︎Sepideh Farsi Reves d'Eau Productions

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「手に魂を込め、歩いてみれば」場面写真 ©Fatma Hassona

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本作はイランの映画監督セピデ・ファルシと、ガザに暮らした24歳のフォトジャーナリストであるファトマ・ハッスーナによる約1年間のビデオ通話を記録したもの。イランからフランスに亡命したため祖国に戻れないファルシと、彼の娘と同じ年齢であるハッスーナ。ハッスーナはファルシにとって“ガザを知る目”、ファルシはハッスーナにとって“外の世界とつながる架け橋”となり、2人は絆を築いていく。

「手に魂を込め、歩いてみれば」場面写真 ©︎Sepideh Farsi Reves d'Eau Productions

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「手に魂を込め、歩いてみれば」場面写真 ©︎Sepideh Farsi Reves d'Eau Productions

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しかしカンヌ映画祭出品の知らせを受けたハッスーナは、翌日にイスラエル軍の空爆で6人の家族とともに殺害された。同映画祭の開会式で、審査委員長のジュリエット・ビノシュは「ファトマは今夜、私たちとともにいるべきでした。芸術は残り続けます」とその死を悼んでいる。また映画祭前夜にはリチャード・ギア、マーク・ラファロ、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズら350人以上の業界関係者が、ハッスーナの殺害と業界の沈黙を非難する署名を公開した。

ポスタービジュアルには、ハッスーナが廃墟と化したガザに佇む姿に「破壊されゆく世界に少しでも光を──」とコピーが添えられている。

「手に魂を込め、歩いてみれば」の配給はユナイテッドピープルが担う。

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Reves d‘Eau Productions、24images Production

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