本作では、精鋭ぞろいの米軍特殊部隊デルタフォースが極秘任務の最中に凶悪な反政府ゲリラと遭遇するさまが描かれる。実戦経験がほとんどないまま作戦に参加したJTAC(統合末端攻撃統制官)の若手軍曹キニーは戦場で孤立し、上空から支援するMQ-9リーパー(無人戦闘機)とベテラン操縦官エディ・グリムだけを頼りに、決死の逃避行と逆襲に挑む。グリムをクロウ、キニーをリアム・ヘムズワースが演じた。リアムの兄
ユーバンクは「アクション重視でスリルに満ちた、まさに“その場で動きながら考える”ような映画を作りたいという思いから生まれたんだ」と明かし、「ただただ、走って、戦って、突き進む。それだけさ」と語る。ユーバンクとともに脚本を手がけたデヴィッド・フリジェリオは「現在の戦争、とくにロシアとウクライナの紛争ではドローンの使用など、さまざまなことが起きています。技術が進化する中で、私たちは戦争のテーマ、そして戦争の野蛮な本質がどこから始まり、今どこに至っているのかを徹底的に探求しました」と振り返った。
脚本を制作する過程でアメリカの空軍訓練基地へのアクセスを許可されたユーバンクとフリジェリオ。リアリティを徹底追求する2人はアメリカ軍全面協力のもと、入念な取材を行い、激しい銃撃戦の様子や、軍人同士の会話など、そこで見聞きしたものを細部に至るまで映像に落とし込んだ。
フリジェリオは「私たちはまず、ラスベガスとロサンゼルスの間にある国立訓練基地フォート・アーウィンに行きました。そこで飛行機が爆撃を行う様子を見学し、さまざまな過激な任務にも同行して、JTACについて学びました」と回想。ユーバンクも「本物の爆弾が投下されるのを見ました。空軍は私たちに、本物のJTACやドローン操縦士が実際に何をしているのか、その現場を間近で見せてくれました。私たちは多くの刺激的な光景を目にし、実際に現場にも立ち会うことができました。それらすべてが、できる限りリアルで本物らしい物語を作り上げるための土台となりました」と伝えている。
「ランド・オブ・バッド」は、8月15日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
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米軍を取材してリアリティを徹底追求、アクション映画「ランド・オブ・バッド」ができるまで
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