SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025で観客賞に輝いた映画「
本作は、友の突然の死をきっかけに再会した初老の男4人組が、少年時代に夢見た“秘密基地作り”に没頭する物語だ。短編「ある母」の板橋知也にとって初の長編監督作で、幼少期を過ごした東京・あきる野市にて撮影を実施。
同映画祭の審査員クーン・デ・ローイは「丹念に紡がれたシーンとセリフは、4人の登場人物それぞれの内面に観客をいざない、彼らが歩んできた道のりを理解するにつれて、自然と深い共感が生まれてきます」と本作を評価。板橋は「僕らの想いが届き、何より楽しんでいただけた証だと思っておりますので、大変嬉しく、光栄に思います」と喜び「ご自身の人生や死生観を少し重ねて考えさせてくれるような作品でもあると同時に、観終わった後には、人生にそっと手を添えてくれるような、前向きになれる希望に満ちた作品になっていると信じております」とつづっている。
「ひみつきちのつくりかた」の配給はemir heart Inc.が担う。
映画「ひみつきちのつくりかた」予告編(30秒)
板橋知也 コメント(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025での観客賞受賞に寄せて)
この度は、観客賞という大変光栄な賞を賜り、心より感謝申し上げます。
今作は、コロナ禍の暗いニュースや、私自身の不幸な出来事が続く中で企画が始まりました。「こんな時だからこそ、みんなが笑って楽しめる、とにかく面白い作品を作りたい!」という反骨精神にも似た想いから、がむしゃらにエンターテイメントな映画を目指して作らせていただいた作品です。
皆様の投票によって選ばれるこの観客賞は、その僕らの想いが届き、何より楽しんでいただけた証だと思っておりますので、大変嬉しく、光栄に思います。
今作はもちろん楽しく笑える作品ですが、友人の死から始まるこの物語は、登場人物たちの喉に刺さる小骨のように、最初から最後まで存在し続けます。それが観ているお客さんにとっても、ご自身の人生や死生観を少し重ねて考えさせてくれるような作品でもあると同時に、観終わった後には、人生にそっと手を添えてくれるような、前向きになれる希望に満ちた作品になっていると信じております。
映画祭の観客の皆様、審査員の皆様、そして映画祭関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
そして何より、この賞は僕だけのものではありません。共に作り上げた俳優の皆様とクルーのメンバーへの賞でもあります。改めて感謝を申し上げるとともに、私からも映画に関わってくださった全ての皆様に心よりお祝いを申し上げます。
本作は、8月1日(金)より、シモキタ・エキマエ・シネマ「K2」にて公開されます。
劇場のほうもどうぞよろしくお願いいたします。
クーン・デ・ローイ(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025 審査員)コメント
観客賞を受賞した「ひみつきちのつくりかた」は、我々審査員も大いに楽しむことができた作品でした。非常に完成度が高く、これが長編デビュー作だと伺い、大変驚きました。板橋知也監督は、人間関係や葛藤、孤独といったテーマを鋭い観察眼で描き出す素晴らしい手腕をお持ちです。丹念に紡がれたシーンとセリフは、4人の登場人物それぞれの内面に観客をいざない、彼らが歩んできた道のりを理解するにつれて、自然と深い共感が生まれてきます。この作品は、より多くの人々に観ていただくにふさわしい映画であり、きっと多くの観客の心を打つこととなるでしょう。
おおとも ひさし @tekuriha
初老4人が秘密基地作りに没頭、SKIPシティ映画祭で観客賞「ひみつきちのつくりかた」公開
"廣末哲万、藤田健彦、佐藤貢三、もりたかおらがキャストに名を連ねている。 https://t.co/rqsCrvQP4h