NBAを目指す青年が運命に翻弄される、フィリピン映画「ウリリは黒魔術の夢をみた」予告

ティミー・ハーンが監督を務めたフィリピン映画「Dog Days」が、「ウリリは黒魔術の夢をみた」の邦題で4月5日より公開。YouTubeで予告編が解禁された。

本作はフィリピンにおけるアメリカンドリーム＝NBAを夢見た青年が運命に翻弄される物語。ピナツボ火山の大噴火を自分たちの手で起こしたと信じるカルト集団の黒魔術に導かれ、命を日本車のギャランに捧げた狂信的な母カルメンは、アメリカ人男性との間に生まれた赤ん坊にある運命を授ける。それはプロのバスケットボール選手となりNBAで活躍すること。赤ん坊はNBAのスーパースターから名を借りて「マイケル・ジョーダン・ウリリ」と名付けられた。やがて叔母のもとで逞しく成長したウリリは、恋人との肉欲とバスケ賭博に明け暮れる中でロサンゼルス行きのチャンスを得るが、悪夢のような出来事が次々に降りかかる。

ウリリ役で新人のイヴ・バガディオンが映画初主演。そのほか「女と銃」のバーバラ・ルアロ、オルタナティブ・ロックバンド“Eraserheads”のリードギタリストであるマーカス・アドロ、ラヴ・ディアスの作品にも出演しているエイドリアン・ヴェルガラ、キドラット・タヒミックの息子カワヤン・デ・ギアがキャストに名を連ねた。YouTubeで公開された予告編には、ラヴ・ディアスのもとで照明を学んだアルバート・バンソンと、アーティストとしても活躍するジッピー・パスクアが撮影した美しいショットの数々が切り取られている。

「ウリリは黒魔術の夢をみた」は東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。サムワンズガーデンが配給する。

映画「ウリリは黒魔術の夢をみた」予告編