本作の主人公は、ミュージシャンとしての成功を夢みて路上ライブを中心に活動するも、自信や目標を失いかけている工藤隆司。隆司は、順風満帆に見える人生を送りながらも、満たされない思いを抱えている会社員・木崎夕莉と出会う。2人はお酒と音楽を通して心を通わせていき、それぞれの人生に希望を見出していく。「ヤングシナリオ大賞2023」で佳作を受賞した片岡陸が脚本を手がけ、テレビドラマの脚本家としてデビューを飾った。「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の
神尾は、ライブ会場の警備員のアルバイトをしながらフリーのシンガーソングライターとして活動する隆司役で出演。隆司は高校時代に同級生とバンドを結成し事務所に所属するも、結果が出ず5年前に解散した過去を持つ。ギターの弾き語りをドラマで初披露するという神尾は「まずは、ギターと歌を頑張って、皆様に届けられたらいいなと思っています!今回のようなキャラクターを演じるのは初めてですが、頑張って取り組みますので、ぜひ作品をご覧いただけたらなと思います」と意気込みをつづっている。
北は、大手雑貨メーカーに勤務するヒロインの夕莉役で参加。夕莉は、がむしゃらにがんばる同僚や友人に比べ、1つのことに熱中するような経験がなく、ぼんやりとした引け目を感じてきた。北は役どころについて「私にすごく似ているなと感じますし、気持ちがすごくわかります」と共感し「悩んでいる状態のままですごく尊くて、その悩みが美しいんだよということを伝えたいな、この作品で伝えられればいいなと思っています」とメッセージを送った。
最寄りのユートピア
フジテレビ 2024年9月25日(水)22:00~23:34
神尾楓珠 コメント
出演オファーを受けた際の心境
うれしかったです! ただ、ギターの弾き語りに少し心配も…。バラエティー番組で歌わせていただいたことはありましたが、今回演じる隆司はシンガー・ソングライターとして活動していて、人前で歌ったりギターの演奏に慣れている人なので、“自分で大丈夫かな”、と、今もプレッシャーを感じています(笑)。
歌やギターの練習について
上達はしていると思います! 撮影となると、練習場所とは環境が異なるので、緊張もするだろうし、もっと演奏に慣れておきたいと思っています。演奏する曲は本当にすごくいい曲で、やりがいを感じています。
工藤隆司の印象
僕の中では、隆司のキャラクターはすごくつかみやすかったです。普段のトーンや空気感、夢に対する気持ちや自分に期待していないという部分は、なんとなくわかるなと思います。僕もサッカーをしていた時に挫折した経験があるので、その時の感覚に近いのかな、と。自分と隆司が完全に一致しているというわけではないですが、共感できるところは多いです。
初共演の北香那の印象
本読みなどでお会いしましたが、北さんのたたずまいから、品の良さを感じました。初めてお芝居させていただくので楽しみです。
自身の“お酒”エピソード
落ち込んでいる時などに立ち直るためにお酒の力を借りることはありますし、友達と飲んでいる時には、お酒を飲んでいるからこそ話せることもあります。遊んでいる時は真面目な話や仕事の話はあまりしないんですが、お酒を飲んでいる時はそういう話をして、“実はこういうことを考えていたんだ、こういうことで悩んでいたんだ”と気づくことも。お酒があったからこそ人の本音を知り、通じ合えた経験が僕にもあります。
視聴者へのメッセージ
まずは、ギターと歌を頑張って、皆様に届けられたらいいなと思っています! 今回のようなキャラクターを演じるのは初めてですが、頑張って取り組みますので、ぜひ作品をご覧いただけたらなと思います。それぞれの夢に悩みをかかえた登場人物が、人と人のつながりを通じて自分の考え方を見つめ直していくという魅力をもった作品なので、ご覧いただく皆様が前向きになる力になれたらうれしいです!
北香那 コメント
出演オファーを受けた際の心境
まず、私はサントリーのビールが好きなので、率直にうれしかったです(笑)。脚本を読んでみると、現代の若者たちがかかえている漠然とした将来への不安や悩みが作品中で優しく表現されていて、悩みをもっていることがまるで美しく見えるなと思ったんです。今の時代に必要な作品ではないかと感じて、そのような作品に携わることができてとてもありがたいです。
木崎夕莉の印象
私にすごく似ているなと感じますし、気持ちがすごくわかります。夕莉のように、場面に応じて人格が変わるというのは、私も経験があります。場面を使い分けて自分を変えることは、ある意味“ピエロになれる”ような感覚かと思うんです。“ピエロになれる”って、私は社会において良いことだと思っていて。ただ、そういう夕莉だからこそ、本当の自分とは何かわからなくて混乱するという悩みもありそうな感じがして。“本当の自分がわからない、幸せって何だろう”と。そういう感覚は私も感じたことがあるなと、共感しました。
初共演の神尾楓珠の印象
役にぴったりだと思いました。イメージしていた隆司の人物像がぴったりだったんです。悩める美しい青年という感じがしました。
自身の“お酒”エピソード
例えば、分かり合えていないかも、すれ違っているかも、苦手だな…と感じる方がいたとして、なんとなくずっとその心持ちでいたのに、お酒を飲んで話したら、いきなり誤解が解けるとか。お酒を飲むことによってすごく素直になれる方がいると思うんですが、私もそのタイプで。お酒を飲むと、“実はこう思っているんだけど…”と本音を言えるようになる。お酒を飲んで、楽しくなって、心が開いて、相手に心から話ができる。一緒にお酒をかわしたという事実が、人間関係をより深めるきっかけになるなと感じたことは何度もあります。
視聴者へのメッセージ
全国の悩める若者たちに、この幸せなお話が届けばいいなと思います。その悩んでいる状態のままですごく尊くて、その悩みが美しいんだよということを伝えたいな、この作品で伝えられればいいなと思っています。みなさんも作品を見ながらお酒を一緒に飲みましょう(笑)!
栗原彩乃(プロデュース)コメント
なかなかタイトルが決まらず、最後の最後に作家の片岡さんから出てきた案が「最寄りのユートピア」でした。“まさにこれだ!”と小躍りしました。2人で過ごした他愛もない時間が、隆司と夕莉に一歩踏み出す勇気をくれたように、ビールを飲んで鼻唄を歌って…なんでもないけど居心地の良い場所こそが、日々を生き抜くためには必要なのだ。そんな想(おも)いがこもったすてきな作品になりました。神尾さんは会う度に歌とギターが上達していて驚かされます。ラストの路上ライブのシーンの撮影が楽しみで私は今、眠れません。間違いなく見所になります。北さんのコロコロと変わる表情は愛くるしく、目を奪われます。そんな2人が出会い、交流を深める夜の公園のシーンはエモさ満載です! “お酒”と“音楽”をテーマにした、新しいカタチのドラマをどうぞお楽しみに!
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
主演・神尾楓珠×ヒロイン・北香那のスペシャルドラマ「最寄りのユートピア」放送 https://t.co/qSrgqrz2LG
“「ヤングシナリオ大賞2023」で佳作を受賞した片岡陸が脚本を手がけ、テレビドラマの脚本家としてデビューを飾った。「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の並木道子が演出”