映像作家・アーティストの
2002年に米ニューヨークの美術大学を卒業した直後、交通事故での脊髄損傷により下半身付随となった山岡。突然それまでの日常を失った彼女は、変わってしまった自らの日常を記録し始める。そして5年半の歳月をかけて、大混乱(マエルストロム)の中で自身を見つめ再生していく姿をつづった“魂のセルフポートレート”として本作を完成させた。東京ドキュメンタリー映画祭2022や第23回ニッポン・コネクションに選出されたほか、第97回キネマ旬報ベスト・テンでは文化映画ベスト・テンの5位に選ばれている。
山岡は「答えのない試行錯誤と葛藤の渦に脚を取られ、溺れていたーー見失った自分と繋がり直し、どこかにあるはずの陸に這い上がることを祈りながら、執筆・編集を続けた5年半でした」「未来を探る一人の女性のモノローグが、観る人の何かの気付きに繋がれば、誠に幸いです」と語っている。音楽を担当したオシダアヤのコメントも以下に掲載した。
山岡瑞子 コメント
答えのない試行錯誤と葛藤の渦に脚を取られ、溺れていたーー見失った自分と繋がり直し、どこかにあるはずの陸に這い上がることを祈りながら、執筆・編集を続けた5年半でした。この個人的で小さな自主映画が、国内外の映画祭での上映/受賞、劇場公開、2023年キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門5位と進めたことに、深く感謝しています。未来を探る一人の女性のモノローグが、観る人の何かの気付きに繋がれば、誠に幸いです。
オシダアヤ コメント
「さっき歌ってた曲を私の映画に使わせて下さい!」とライブの後で声をかけていただいたのが山岡さんとの出会いでした。当時私は出産を機にバンド活動を休止し育児に専念するも、やっぱり音楽がやりたくて一人でライブを始めた頃で、びっくりしたけど嬉しかったのを覚えてます。如何なる状況下でも表現し続けようとする彼女の意志に胸が熱くなりました。「軸を自分自身と表現することに戻していかないと、ゆっくりと私が死んでゆくだろう。」と山岡さんが語るところで、毎回私は大きく頷きながら涙ぐみます。感銘と共鳴が波のように押し寄せ、気づくと自分も大渦に巻かれているような凄い映画だなと思います!
映画ナタリー @eiga_natalie
事故に遭った当事者が変化した日常をつづる記録映画「Maelstrom」5月公開(コメントあり)
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