楡周平による小説をもとにした本作では、国産初の腕時計で世界初となるクオーツウォッチの発売を手がけた服部の波瀾万丈な人生がつづられる。映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」の
連続テレビ小説「ブギウギ」への出演などで知られる水上は今回のオファーについて「本当に身に余る思い」とコメント。「《時間》というものに魅了されていった金太郎のスケールの大きさに圧倒され、『ぜひ演じさせてください』とすぐにお答えしました」と振り返る。また、ドラマ「警視庁アウトサイダー」の
テレビ朝日ドラマプレミアム「黄金の刻」は3月に放送される。
※高橋泉の高は、はしごだかが正式表記
水上恒司 コメント
今回、服部金太郎の青年期という役柄のオファーを頂けたこと、本当に身に余る思いです。《時間》というものに魅了されていった金太郎のスケールの大きさに圧倒され、「ぜひ演じさせてください」とすぐにお答えしました。
現代を生きる我々からすると《時間》というのはすごく当り前のことだと思うんです。いま何時なのかということは、どこにいても、何をしていても、すぐにわかる時代ですから。ましてや、その時間が正確なものなのかどうかは疑う余地もないくらい、テクノロジーも発展しています。脚本には、それがない時に、金太郎が時間というものに魅了されていく過程がすごく繊細に描かれていました。その中で、様々な仲間と出会ったことで、西島秀俊さんが演じる大人の金太郎につながっていくというところは、僕も丁寧に演じたいと思っています。
青年期の金太郎は、不器用ではあるのですが、真っすぐに、時間というものに魅了されていく男の子です。今回僕は、14歳から21歳までを演じさせていただきますので、その間の金太郎の成長度合いを見せていきたいなと考えています。14~15歳は抜けているところもあり、しかし、後に金太郎の妻となる山本まんと出会う21歳では、男としての魅力もにじませ、グラデーションをつけられれば。そこに、僕の個性も生かすことができればうれしいです。
こういった経験は僕も初めてなのですが、撮影現場は、手持ちのカメラでずっと追ってくださっていて、だからこそ機動力があり、スピーディで時間軽減にもつながるので、限られた時間の中で「撮りたいカットをとことんこだわって撮るぞ!」という充実した空気感が充満しています。そんな恵まれた環境の中で、今回、西島さんとも久しぶりに共演させていただき、「がんばろうな!」と温かい言葉をいただきました。1シーンだけご一緒させていただく機会があったのですが、再会はすごく嬉しかったです。本当に人柄の素敵な方で、またどこかでぜひ共演したいと強く感じさせていただきました。
現代は簡単に時間が知れる時代。そのことに疑問さえ持たない時代だと思います。だからこそ、「時間ってなんだろう?」という視点で、そこに情熱をもって魅了されていく金太郎の姿に何かを感じていただけると思います。僕は金太郎の青年期を演じさせていただきますが、キラキラした眼差しで時計と、時間と向き合っていますので、ぜひ楽しみにご覧下さい!
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水上恒司「黄金の刻」で西島秀俊の青年期を演じる「温かい言葉をいただきました」 https://t.co/kFUnUBEnPD
原作:楡周平『黄金の刻』集英社文庫(2月20日発売予定)