実際のFBI尋問記録を完全再現、米国を揺るがした国家機密リーク事件を描くスリラー

新進気鋭の劇作家ティナ・サッターの映画監督デビュー作「Reality」が、「リアリティ」の邦題で11月18日に東京のシアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開される。

第73回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品された本作は、米トランプ政権を揺るがす国家機密リーク事件をテーマにした心理スリラー。2017年、米国家安全保障局（NSA）の契約社員だった女性リアリティ・ウィナーが国家機密漏洩の罪で逮捕された。彼女は、ロシアのハッカーが探り出した“2016年アメリカ大統領選への介入疑惑に関する報告書”をメディアにリークし、“第2のスノーデン”として注目の的に。劇中では当時の実際のFBI尋問音声記録を再現。何気ない会話や息遣い、咳払い1つに至るまで一言一句、完全に再現しようと試みている。

主演はドラマ「ユーフォリア／EUPHORIA」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のシドニー・スウィーニー。共演には「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」のジョシュ・ハミルトンや、マーチャント・デイヴィスも名を連ねる。脚本はサッター、ジェームズ・ポール・ダラスが執筆した。

このたび「正義感は、悪なのか」というキャッチコピーが添えられたポスタービジュアルも到着。YouTubeでは特報が公開され、リーク発覚当時の実際のニュース音声を聞くことができる。サッターは事件の尋問記録について「すでにスリラーが完成されていた。リアリティ・ウィナーとは何者なのかということに完全に夢中になった」と語った。

映画「リアリティ」特報