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Varietyなどの報道によると、その死は妻シェリー・ランシングの友人であるチャップマン大学の学長スティーブン・ギャロウェイによって確認された。遺作はキーファー・サザーランド主演の「The Caine Mutiny Court-Martial(原題)」。8月30日に始まる第80回ヴェネツィア国際映画祭での初披露を目前に控えていた。
1971年に発表した「フレンチ・コネクション」は、第44回アカデミー賞で作品賞、監督賞など5部門を受賞。道徳的に腐敗した主人公の造形や当時としてはテンポの早い編集など、のちの映画やテレビドラマにおける警察というジャンルの試金石となった。続いて監督した1973年の「エクソシスト」は全世界で5億ドルの興行収入を記録し、ホラー映画の常識を覆した1本。日本でも1974年に公開され、1970年代オカルトブームの原点となったとも言われている。
1935年にシカゴのウクライナ系ユダヤ移民の家庭に生まれたフリードキン。幼い頃から映画館に通い、オーソン・ウェルズ、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、アルフレッド・ヒッチコックらの映画をこよなく愛したという。学校卒業後すぐにドキュメンタリーとテレビの世界で働き、ドキュメンタリー番組を数多く手がける。やがて「ヒッチコック劇場」の後期シリーズを監督してブレイクし、ハリウッドに移った1967年には長編デビュー作「ソニーとシェールのグッド・タイムス」を撮った。
1970年にはオフブロードウェイで評判を呼んだ舞台を「
「フレンチ・コネクション」の成功でアメリカンニューシネマの監督として地位を確立。「エクソシスト」を大ヒットに導き、1977年にはクルーゾーの同名映画をリメイクした「
このほか主な監督作に「
(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)
森本 泰平|意味と衝動 @Punchingmonster
歴史的傑作『エクソシスト』や『フレンチコネクション』もいいけど、何と言っても『恐怖の報酬(77年版)』が好き。ニューシネマの傑作として公開されるはすが、76年にロッキー、77年の前月にスターウォーズが公開され、完全にニューシネマが葬られた後に公開されるという不幸。恐怖の報酬と共にR.I.P https://t.co/eR5ocJvaJK