グレゴル・ボジッチの長編デビュー作が公開、ケチな棺桶職人と夢見る栗売りの寓話

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スロヴェニアの映画監督グレゴル・ボジッチが2019年に発表した長編デビュー作「Stories from the Chestnut Woods(英題)」が、「栗の森のものがたり」の邦題で10月7日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開されることがわかった。

「栗の森のものがたり」ティザービジュアル

「栗の森のものがたり」ティザービジュアル

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本作は、イタリアとユーゴスラビアの国境地帯にある広大な森を舞台に、ケチな棺桶職人と夢見る栗売りの孤独な2人の人生を幻想的に描き出した大人のための寓話。ヨハネス・フェルメールやレンブラント・ファン・レインといったオランダの印象派の画家に影響を受けたというボジッチは、35mmとスーパー16mmフィルムを駆使して絵画のような風景を切り取った。

賭けごとが大好きで、病弱な妻にも辛辣な言葉を浴びせる棺桶職人マリオ役にマッシモ・デ・フランコヴィッチ、お金を貯めて“栗の森”を離れようとする最後の栗拾いマルタ役にイヴァナ・ロスチが扮したほか、ジュジ・メルリトミ・ヤネジッチが出演。音楽は、アイスランドのヘクラ・マグヌスドッティルが担当した。YouTubeでは5本の特報が公開中だ。

なお本作は、2019年にスロヴェニア国際映画祭で最優秀作品賞を含む11冠に輝き、2020年開催のなら国際映画祭では審査員特別賞を受賞した。

この記事の画像・動画(全7件)

(c)NOSOROGI - TRANSMEDIA PRODUCTION - RTV SLOVENIJA - DFFB 2019

ストーリー(公式発表より引用)

時は1950年代。かつては安息の地と呼ばれ、息をのむような美しさを誇った栗の森に囲まれた、イタリアとユーゴスラビアの国境地帯にある小さな村。第2次世界大戦終結後、長引く政情不安から人々の多くは村を離れ、または戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける。老大工のマリオは、家を出たまま戻らない1人息子からの連絡を待ち続け、投函することのない息子宛の手紙に思いをつづっては引き出しにしまう。栗売りのマルタは、戦争から戻ってこない夫からの手紙と数枚の写真を唯一の手がかりに、現在住んでいるであろうオーストラリアに旅立つ決意だ。そんなある日、マルタとマリオは出逢い、互いの身の上を語りながら、その境遇を思いやる。そしてマリオはマルタにある提案を持ちかけるのだが……。

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𝕪𝕫𝕨 @Go_Go_yzw

特報5本はこっちのほうが見やすいかも! https://t.co/xtk8r3zUTQ

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