トロージャン・レコーズの栄光と転落を映し出すドキュメンタリー、予告公開

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イギリス初のレゲエ専門音楽レーベル、トロージャン・レコーズを扱ったドキュメンタリー「ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語」の予告編がYouTubeで公開された。

「ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語」ポスタービジュアル

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レゲエの誕生に大きな影響を与えたと言われるトロージャン・レコーズの栄光と転落を映し出す本作。当時の貴重なアーカイブ映像、物語の主要人物たちを描くドラマパート、多くのミュージシャンたちの撮り下ろしインタビューで構成されている。

予告編は、この映画の主人公の1人であり、トロージャン・レコーズが誕生するきっかけを作ったデューク・リードを描いた再現ドラマから幕開け。続いてイギリスへ渡ったジャマイカ人たちが人種差別に直面するも、彼らにとって音楽が救いだったことが語られると、トゥーツ&ザ・メイタルズの「54-46 Was My Number」が流れる。そしてDJで映画作家のドン・レッツが「黒人と白人が音楽を通じて連帯したんだ」と語り、ラストには本作に出演したネヴィル・ステイプル(ザ・スペシャルズ)、ポーリーン・ブラック(ザ・セレクター)、リー“スクラッチ”ペリー、マルシア・グリフィスらミュージシャンが一挙に登場する。

またOVERHEAT MUSICの代表で、ジャマイカのミュージシャンを追ったドキュメンタリー「Ruffn' Tuff(ラフン・タフ)/永遠のリディムの創造者たち」を監督した石井志津男ほかから応援コメントが到着した。

ニコラス・ジャック・デイヴィスが監督を務めた「ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語」は7月29日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。配給はダゲレオ出版が担う。

石井志津男(OVERHEAT MUSIC)コメント

40年間ジャマイカ音楽をリリースしてきた。だがトロージャンは俺より15年も早くイギリスで流通開始。おかげで70年代後半には俺も輸入盤を手にできた。チェルシー「Liquidator」の入場コールには涙が出るし、レゲエがイギリスに完全に潜入できたのがわかる。ストリングスを足したから売れなくなった? それってRuff & Tuff ってこと。いつだってレゲエはストリートミュージックだ。

本根誠(エイベックス・ストラテジック)コメント

1960~70年代のレゲエが移民の流れに伴って英国で迎える青春時代を追った感動作。そして、ここで描かれている青春は鑑賞したぼくらに引き継がれたわけだ。ユース・カルチャーとは年齢だけに呼応するものではない。「RUDE BOY」観て、僕らの時代の青春を追求しに街に出よう!

asuka ando(レゲエシンガー)

ジャマイカ生まれのレゲエが、どのようにして広くイギリスで派生し、世界中に愛される音楽になったのか? それは“スキンヘッズ”が“ルードボーイ”たちの音楽に惹かれたから! しかもその架け橋が「Trojan Records」だったのですね!!!
数々のヒットチューンとその時代背景を、切り拓いてきたミュージシャンたちの貴重な証言・秀逸な再現映像であたかも体験したかのように感じられるので、歴史や音楽の授業で多感なティーンたちにもぜひ見てもらいたいです。

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samurai_kung_fu @samurai_kung_fu

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