台湾発の社会派サスペンス「
ジャーナリストのフー・ムーチンが執筆した無差別殺傷事件に関する3つのレポートに触発されて製作された本作。劇中では夜市で交錯した6人の運命が描かれる。
青柳は「だれにでも心の中に阿修羅がある まさにその通りだと思った」、遠藤は「普段、私達が一度は考えた事のある、あの時ああしたら…こうしていたら…そんな『たられば』と、人間の美しい部分と醜い部分を見事に映画に昇華させた傑作」、黒羽は「冒頭の映像から衝撃で、現代社会の問題を考えさせられ、多種多様な見方が出来る作品です」とつづっている。コメント全文は以下の通り。
2022年に台北映画祭で脚本賞、音楽賞、最優秀助演女優賞を受賞した「ガッデム 阿修羅」は6月9日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開。
ロウ・イーアン コメント
この映画はとてもシリアスで重い感じがしますが、見終わった人は驚くと思います。まさかこんな結末になるとは思わないだろうし、最後には感情が解放されて、笑顔で劇場を後にする人が多かったので、映画は好評でした。ですから、日本の観客のみなさんにも同じような良い反応をしてもらえたらいいなと思います。
青柳翔(俳優)コメント
だれにでも心の中に阿修羅がある
まさにその通りだと思った。
こんな映画に出てみたいとも思ってしまった。
遠藤雄弥(俳優)コメント
ガッデム、阿修羅。
ガッデム? 阿修羅??
どんな作品なんだろう?
まずはこの強烈なタイトルに注目してしまいます笑
台湾の夜市で一名の男性が犠牲になってしまう発砲事件が起こるのですが、そこに居合わせた人達と当事者の想いや生活…一言では言い表せない運命、人生みたいなものが交錯します。
普段、私達が一度は考えた事のある、あの時ああしたら…こうしていたら…そんな「たられば」と、人間の美しい部分と醜い部分を見事に映画に昇華させた傑作。
ネット社会、貧困、ジェンダーレス、様々な社会問題も落とし込みつつ、人との関わり合いの中での生き方。
一人一人の尊い命と人生。
今一度、とても深く考えさせられました。
誰もが自分の中に飼っている「阿修羅」を自分自身でコントロールし、今の社会をどう進んで行くか?
どこを掃除したらいいかわからなくなってしまった、ロボット掃除機にならないよう、自分でしっかり道を切り拓いていこう。そんな事を思わせてくれた映画です。
「ガッデム阿修羅」是非です。
黒羽麻璃央(俳優)コメント
1人の感情、一つの感情で動力は大きく動きはじめて、物語は大きく動いていく。
改めて人間の感情は尊くもあり恐ろしいものだと気づかされました。
冒頭の映像から衝撃で、現代社会の問題を考えさせられ、多種多様な見方が出来る作品です。
この作品を通して、小さな一つの行動・選択でも考えて行動することを大切にしようと思いました。
ぜひこの映画を通して何か感じ取ってもらえれば幸いです。
江口洋子(台湾映画コーディネーター / アジアンパラダイス主宰)コメント
やっぱりロウ・イーアン(樓一安)監督は一筋縄ではいかない。
「一席の地」で突きつけられた死生観、舞台劇仕様でうならされたドラマ「台北歌手」、そして5年ぶりの新作「ガッデム 阿修羅」では哲学と宗教概念を盛り込んできた。しかも、その媒介を全てモー・ズーイ(莫子儀)に任せているところに、監督の彼に対する揺るぎない信頼が見てとれる。
本作でも、バラバラな“点”だった登場人物たちがいつの間にか“線”となってつながり、重層的な物語が構築されていくおもしろさをモー・ズーイが牽引する。
終盤の視点の変化による驚き、くせ者監督の真骨頂をとことん味あわせてもらった。
青柳翔の映画作品
リンク
おきらく台湾研究所 @okiraku_tw
映画ナタリー「青柳翔、遠藤雄弥、黒羽麻璃央が台湾発サスペンス「ガッデム 阿修羅」 @asura_movie0609 にコメント」 https://t.co/aRxP2OfPyU 6/9公開。