映画「
三浦が作・演出を手がけた舞台を自ら映像化した本作。藤ヶ谷演じるフリーターの菅原裕一が、さまざまな人間関係を断ち切っていくさまが描かれる。前田が裕一と5年同棲している恋人・鈴木里美、中尾が親友・今井伸二役で出演。香里奈が東京で暮らす姉・菅原香、原田が北海道で一人暮らしをしている母・菅原智子、豊川が10年前に家族から逃げた父・菅原浩二に扮した。
藤ヶ谷は「一生懸命な滑稽、クズっぷりは笑えるんだなって思いました」「監督に自分の新しい一面を引き出していただけたなって思います」とコメント。およそ10年ぶりに藤ヶ谷と共演を果たした香里奈は「(藤ヶ谷が)10年、人としても、役者としてもいろんな経験を積んできたことがお芝居に現れていて、頼れる座長でした!」と報告する。
舞台版から続投した中尾が「舞台の稽古も映画の撮影も終わらない(笑)。ずっと、このシーンなんテイクやったかという話になっちゃう」と言うと、豊川も「まあ、撮影が終わらない!」と続き、「三浦監督は異常なこだわりみたいなものがある。僕ちょっとMなんですかね?(笑)。気持ちよくなる瞬間があって、この人のために何してあげられるんだろうって思いました」と思い返した。前田は「監督は『すみません』と謝るのが上手。監督のこだわりを近くで見られて楽しかったです。藤ヶ谷くんは本当にすごいなって思います」とたたえる。
藤ヶ谷は両親役の豊川、原田との共演について「緊張もしましたけど、刺激をたくさんいただきました。一緒に三浦組を闘い抜いたのがほこり」と胸を張り、「豊川さんとの撮影はずっとこたつに入っていました。なかなかOKが出ないので15年分ぐらい」と笑う。またクランクアップ時のことに話が及ぶと藤ヶ谷は「過酷だったので、自分がどういう気持ちになるんだろう?って思ったんです。でも終わった瞬間、監督が僕よりもすごいテンションで飛び跳ねていて、僕に抱き付いてきてくれて。先にそれをやられてしまうと中々リアクションできなくて(笑)」と茶目っ気たっぷりに伝えた。キャストの話を横で聞いていた三浦は「本当に申し訳なかったという気持ちが募る一方です。でも皆さんの努力の結晶が映画に刻まれていると思います」とアピールした。
イベント中盤には本作の物語にちなみ、「逃げ出したかったこと」を登壇者がトークする場面も。原田が「三浦組の現場です。何をしたらいいかわからなくて逃げたかった。でも逃げなくてよかったです」とほほえむと、三浦は「すみません……」と謝罪。藤ヶ谷は「まじなトーンやめてください!」とツッコミを入れ、会場に笑いを起こした。
最後に三浦は「若い人から年配の人まで幅広い人に観てもらいたくて作りました。届いてくれたらうれしいです」と願いを込め、藤ヶ谷は「素晴らしいキャストとお芝居できて幸せでした。生きている中で逃げたいと思うこと、逃げたこと、逃げられなかったことがあると思います。裕一が逃げて逃げてどうなっていくかぜひ見届けていただきたいです。長く愛される映画になったらと思っています。愛してあげてください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「そして僕は途方に暮れる」は、1月13日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion screening event of new movie "Soshite boku wa tohou ni kureru" at Iino Hall on 5 Dec 2022 - Fujigaya Taisuke, Maeda Atsuko, Nakao Akiyoshi, Toyokawa Etsushi, Harada Mieko & Karina; showing from 13 Jan 2023
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