本作は、8歳の少女を主人公にした喪失と癒やしの物語。祖母が他界し、その悲しみに耐えかねた母が姿を消した日、ネリーはかつて母が遊んだ森を探索するうちに自分と同じ歳の少女と出会う。母の名前“マリオン”を名乗るその少女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった。
シアマが本作の物語を思い付いたのは、「燃ゆる女の肖像」の脚本を執筆していた頃。その際、「1つのビジュアルのイメージがふっと降りてきた」と明かすのが、今回解禁となった写真のうちの1枚で、秋らしい色彩の森の中で小屋を前に幼い少女2人が佇む場面だ。シアマはこの少女2人を娘とその母親にしたいと考え、「ある少女が時空を超えて、子供の頃の母と出会い友情を育む」というアイデアを徹底的に掘り下げていった。
そのほか、家を処分するために訪れた祖母の家で、母が幼い頃に使っていたノートを見るネリーの姿などが切り取られた。シアマは「シンプルでわかりやすい設定だからこそ、映画にできるかどうか悩んだ。ものすごく慎重に作り上げた物語」と語っている。
「秘密の森の、その向こう」は9月23日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次公開。
ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud
セリーヌ・シアマが物語の着想を得たイメージとは、新作の場面写真が到着
#セリーヌ・シアマ #秘密の森のその向こう @petitemamanjp
https://t.co/rqHNJkSg2q