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庵野秀明が企画・脚本を手がけた「シン・ウルトラマン」はウルトラマンの誕生55周年記念作品。巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)の来襲に立ち向かう禍威獣特設対策室、通称・禍特対(カトクタイ)の活躍を描く。ウルトラマンになる男・神永新二を斎藤、神永の相棒・浅見弘子を長澤、禍特対の班長・田村君男を西島が演じた。
キャスト陣は会見の前に試写を観たばかりで、斎藤は「スクリーンから“夢”を浴びた直後で感情を言語化できない。誰かとシェアすることで自分の中でより育っていくような作品だと思います」と率直な感想を述べる。長澤も「1人ひとりの感情が生き生きと描かれ、人間ドラマとして感動するものもあって……1回観ただけでは処理しきれませんでした」と共感し、西島は「子供の頃にウルトラマンを観ていた人たちは大興奮すること間違いありません。子供たちの人生の記憶にも深く刻まれる作品になっていると思います」と力強くアピールした。
2019年に撮影され、まもなく公開を迎える本作。斎藤は「撮影を終えたあと世の中が一変しましたが、徹頭徹尾こだわり抜くためにはこの期間が必要でした。(公開が)去年でも来年でもなく今だということは、すべて必然と言っていい巡り合わせだと思います」と心境を口にする。そして脚本を手にした当初に思いを馳せ、「『シン・ゴジラ』でもそうでしたが、活字の量に、僕ごときが理解できるものじゃないと思っていったん閉じました(笑)」と述懐。「分厚い台本に書かれた、因数分解のような複雑かつ壮大な物語。一度読んだだけでは想像が追いつかず、制作陣の皆さんに委ねようと切り替えました」と明かした。
また斎藤は長澤・西島との共演を「心強さしかなかった」と振り返る。それを受け、長澤は「斎藤さんは穏やかで、静かにみんなを見守ってくださる、本当にウルトラマンのような存在。その場にいるだけでこちらも穏やかな気持ちで集中できました」と感謝。西島も「工くんがいてくれれば安心感がある。今ここにいる姿と、現場や控室での姿がまったく変わらない。独自の視点を持っていて、本当にウルトラマンそのもの」と続けると、斎藤ははにかむような表情を浮かべた。
樋口は本作のキャスティングについて「夢が現実になったというぐらい、お願いしたかった人たちがみんな受けてくれました。地球代表、人類代表としてのキャストを選びたかった」と満足げ。また本作ではスマートフォン含めて17台のカメラを使い、役者が演技をしながら自らカメラを回す場面もあったという。樋口は「回せるだけ回すという考えだったけど、お芝居に集中する環境を奪ってしまったかも(笑)。演じる人の目線で見るとこうなるのか、という画が撮れたので大収穫でした。皆さんには大変な思いをさせてしまいましたけど、それに見合うものをいただけました」と手応えを伝えた。
「シン・ウルトラマン」は5月13日より全国でロードショー。
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