母とその初恋の女性が閉じ込めた恋の記憶とは、青龍映画賞2冠「ユンヒへ」来年公開

2

306

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 93 131
  • 82 シェア

2020年に韓国の青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞の2冠に輝いた「ユンヒへ」が2022年1月7日に公開される。

「ユンヒへ」

「ユンヒへ」

大きなサイズで見る(全4件)

「ユンヒへ」

「ユンヒへ」[拡大]

監督を務めたイム・デヒョンが岩井俊二の「Love Letter」にインスパイアされたと語る本作。韓国の地方都市で暮らすシングルマザーのユンヒ宛てに、ある日連絡を絶っていた初恋の女性から1通の手紙が届く。ユンヒの手紙を盗み見てしてまった高校生の娘セボムは、自分の知らない母の姿をその中に見つけ、差出人である日本人女性ジュンに会うと決心。セボムに強引に誘われ、ユンヒは北海道・小樽へ旅立つ。劇中では2人の女性が心の奥にしまってきた恋の記憶と、20年前にユンヒと初恋の女性の間に一体何があったのかがミステリアスに描かれる。

「ユンヒへ」

「ユンヒへ」[拡大]

ユンヒを演じたのはドラマ「夫婦の世界」のキム・ヒエ。ジュンに「野火」の中村優子が扮した。ユンヒの娘セボム役で元I.O.Iのキム・ソへ、セボムのボーイフレンド役で元B Of Youのソン・ユビンが出演。木野花瀧内公美もキャストに名を連ねた。

「ユンヒへ」

「ユンヒへ」[拡大]

なお本作は2019年、釜山国際映画祭で「燃ゆる女の肖像」や「マティアス&マキシム」といった作品が顔を並べる中、クィアカメリア賞を受賞。日本では2020年11月、第6回大阪韓国映画祭で上映された。

イム・デヒョンは「韓国と日本の女性は確かに違います。しかし、男性中心的な社会秩序が強固に成立した国で生きてきたという点では似ていると思いました。『ユンヒへ』で東アジアの女性たちが互いに連帯し、愛を分かち合う姿を見せたかったのです」と語っている。

「ユンヒへ」は東京・シネマート新宿ほか全国でロードショー。

この記事の画像(全4件)

(c)2019 FILM RUN and LITTLE BIG PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

読者の反応

  • 2

こつ (お話お休みちゅー)ライブが命!! @lobspiny

母とその初恋の女性が閉じ込めた恋の記憶とは、青龍映画賞2冠「ユンヒへ」来年公開(コメントあり) https://t.co/2JPuOULn8q

コメントを読む(2件)

イム・デヒョンの映画作品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ユンヒへ / イム・デヒョン / キム・ヒエ / 中村優子 / キム・ソへ / ソン・ユビン / 木野花 / 瀧内公美 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。