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現実そっくりの不倫マンガを描き始めた妻・佐和子と、精神的に追い詰められていく夫・俊夫の姿をコミカルに描いた本作。柄本と結婚5年目の夫婦を演じた黒木は「違和感なく、そばにいることができたと思います。『いるな』と思いながら、互いを変に意識せずにいられました」と撮影を振り返る。柄本も「僕も同じ印象で、すんなり夫婦の感じを出せたなと思います。役柄の話とかはほとんどせず、マンガの話とか世間話をしたことがお芝居につながっていたのかも」と述べた。
柄本は「とにかく俊夫が100%よくないんです。こんな事態を引き起こしてるから」と苦笑しつつ「監督と最初に話をして、ただの悪人じゃなく、観終わった方が『しょうがねえやつだな……』と思うような、人間的な方向に落とし込めたらと思っていました」と語る。堀江は「脚本を書くとき、まさに二転三転という言葉通り、先読みのできない展開の物語にしたいなと思いました。佐和子の描いているマンガが本当なのか嘘なのか? 夫の俊夫が翻弄されていき、お客さんにも心地よい混乱を生み出せるような物語にしようと思いました」と話した。
黒木は奈緒が演じた千佳のパーソナリティに言及。千佳は佐和子の担当編集者でありながら、俊夫と不倫関係に陥る人物だ。黒木は「あっけらかんとしてて『これは、俊夫さんが行ってしまうだろうなと思わせる説得力があった」と語り、柄本も「撮影現場でも『結局、一番楽しんでるのは千佳じゃないか?』という話になった。こんなに健康的に不倫する人いるんだ? さわやかな不倫だなと思いました」と回想。奈緒も「こんな不倫相手は見たことない!というくらい、違うベクトルで突っ走ってる子でした」と笑った。
佐和子が通う自動車教習所の教官・新谷を演じた金子は、堀江から「現実にいるかどうかわからない青年をやってくれ」と言われたことを明かし「『佐和子のマンガから飛び出したような?』と聞いたら『いや、そうじゃない』と言われ、どういうことなんだろ……? と(笑)。でも、ギリギリまで監督が寄り添ってくださって演じられたと思います」と充実した表情を見せる。佐和子の母を演じた風吹は「現場が和やかで、合宿のようでした。柄本さんの人柄も大きかったと思うけど、畳のところにいるとお家にいるみたいでした。懐かしいです」と笑顔で振り返った。
映画ナタリー @eiga_natalie
「わたとな」で描かれるのは健康的でさわやかな不倫?黒木華や柄本佑が舞台挨拶
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