小川淳也VS平井卓也、「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編「香川1区」公開

第49回衆議院議員総選挙に焦点を当てたドキュメンタリー映画「香川1区」が公開される。

衆議院議員・小川淳也の初出馬からの17年間を追った「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編に位置付けられる「香川1区」。注目選挙区と言われる香川1区の選挙戦を、与野党両陣営、双方の有権者の視点から映し出していく。

2003年の初出馬から1勝5敗と闘いに窮し、比例復活当選を繰り返してきた立憲民主党所属の小川。香川1区で小川の前に立ちはだかったのが、自民党の平井卓也だ。四国新聞と西日本放送のオーナー一族の3世議員である平井は、2017年の総選挙で小川に辛勝。その後、小川は統計不正についての国会質疑で注目を集めていった。

2020年9月に菅義偉政権が誕生すると、平井は内閣の目玉である「デジタル改革担当大臣」に就任。保守地盤である香川の有権者にとって「大臣」の名は絶大だが、平井はオリパラアプリに関する不適切発言などによって新聞や週刊誌のスクープの標的となった。

映画では次期総選挙に的を絞り、「なぜ君は総理大臣になれないのか」でも監督を務めた大島新が、小川と平井の両陣営にカメラを向ける。大島は「まさか受けてくれるとは思わなかった平井卓也大臣が私の取材に応えてくれたことで、次回作『香川1区』には『なぜ君』とは異なる視座が生まれました」「総選挙の投開票日まで撮影を続け、現代日本の政治や選挙の本質に迫りたいと思っています」とコメントしている。

「香川1区」は第49回衆議院議員総選挙の終了後、東京・ポレポレ東中野や香川県内のイオンシネマなど全国で順次公開される予定。YouTubeでは特報が公開中だ。

大島新 コメント

当初「なぜ君」の続編については、5～10年のスパンで小川議員のその後を追うという形を考えていました。ところが、コロナ禍の中で激動する政治情勢が私の考えを変えました。注目選挙区である香川1区の総選挙を多角的にとらえ、有権者の意識に迫りたいと思うようになったのです。そして、まさか受けてくれるとは思わなかった平井卓也大臣が私の取材に応えてくれたことで、次回作「香川1区」には「なぜ君」とは異なる視座が生まれました。現時点（2021年9月1日）では、どんな映画になるか見当もつきません。総選挙の投開票日まで撮影を続け、現代日本の政治や選挙の本質に迫りたいと思っています。