大阪・西成の中学校教師、蒲益男の実話にもとづく映画「
バブル景気を迎えた1985年の日本を背景とする本作では、差別や偏見に負けず自分たちの生き方を模索する生徒たちと、彼らに心の底から向き合った教師たちの姿が描かれる。プロデュース・監督・脚本を担当したのは「傘の下」の
蒲を演じたのは、自身も大阪出身である
川本は「劇場公開に至るまで紆余曲折があった、映画監督として 表現の自由とリアリティーを追及するため、自主制作に拘った、36年前の 大阪 西成 差別 情 人と街、追及したリアリズムを感じて頂きたい」とコメント。本作を鑑賞した
「かば」は7月24日に東京・K's cinemaで公開。8月13日から京都・アップリンク京都、14日から大阪・第七藝術劇場、27日より東京・アップリンク吉祥寺でも上映される。
監督・キャストコメント
川本貴弘
2014年に企画が立ち上がったこの映画「かば」、劇場公開に至るまで紆余曲折があった、映画監督として表現の自由とリアリティーを追及するため、自主制作に拘った、36年前の大阪 西成 差別 情 人と街、追及したリアリズムを感じて頂きたい。
山中アラタ
令和の現代では考えられないことが“ただの日常”であった1985年。実際に“かば”という先生がいた、とある中学校での出来事を通して、“人と人との向き合い方”や、幅広い年代の方がそれぞれの視点で驚いたり、懐かしく感じてもらえたらとても嬉しいです。
木村知貴
物理的に人との距離感を求められるご時世ですが、心の距離感は時代が変われど大切にしたいと思わせてくれる映画です。小細工無しの浪花節映画をどうぞお楽しみ下さい。
折目真穂
いろんなことが変わりゆく日々の中で“人と人とが向き合う大切さ”だけは忘れてはいけないと、そう強く感じています。過去、現在、未来。いつの時代にも届けたいメッセージが「かば」にはあります。ふと、前を向く、その背中を押せますように。
さくら若菜
自分ではどうしようもない環境で生きる子どもたちと体当たりで向き合う教師たちの物語。内容のすべてが知らなかったこと。たくさん驚いてたくさん考えました。
大人の方だけでなく、同年代の中高校生にもこの内容を伝えたいと思い裕子役を演じました。この映画から今とどんな違いがあるのかを感じてもらいたいです。
近藤里奈
かばでは同い年の女の子の役を演じさせて頂いたので自分が由貴だったらどう言う気持ちになってどんな表現をするか考えながら演じさせて頂きました
見て絶対後悔しない作品になってます。
中山千夏
うち、カバの学校の近く、東大阪は布施で育ったし、釜ヶ崎が舞台の劇「がめつい奴」が子役のデビューやったし、やっぱり同じ地域の子「じゃりン子チエ」の声は私やし、で、パギやん一家とは友だちやし…うん、「カバ」は応援せなあかんのや!
著名人コメント
阪本順治
思春期の頃、この映画に登場するこどもたちと同じ境遇の級友たちがいた。
あるとき、私の言動がもとで、級友たちに弾劾され、私はレイシストなんだと気づかされた。この作品を観たときに、その記憶が蘇り、背筋がぞっとした。いまも残る風景。こどもたちは、こどもたちだけで、気づいていく。周りのおとなたちは、こどもたちが気づいたことにすら気づかない。が、この“かば”せんせいたちは、そんなこどもたちの気づきの場に立ち会いたい、かかわりたいと想う。そして、いつのまにか、こどもたちに心動かされる。テーマはそこへと収斂していき、おとなたちの願望でこどもたちをえがく一方的な教育映画とは一線を画す。「かば」は、社会的でありながら、笑えて、涙して、捻れや断絶に打ち克っていくその道行きが絶妙で、とても映像的で、美しい。みんな、観ないと!
原一男
腐敗してクソまみれの世の中で押し潰されそうになりながらも奮闘して生きている、実在のかば先生たちや中学生たちに対して、作り手の優しく、かつ慈愛に満ちた眼差しに触れて、私は幾度も涙を流してしまった。孫のような世代の作り手に対して失望感を抱いていた私だったが、この作品を観てもう一度、彼らに希望を託してみようと思い直すことができた。この優しさこそが、狂ったニッポンを立て直す必須の条件だからだ。
瀬々敬久
笑った。そしてパワフル。全員が主役の映画だ。西成区と大正区、木津川を挟んで在日や沖縄の人が多い土地。丹念に描かれた風景と生活が全員を主役に押し上げる。かといって常に中心にいるわけでもない。他者を前にして脇にも回る。現実がそうなのだ。主役中心の世界なんてない。この映画のように、人は人を支えて生きている。
井筒和幸
初めて大阪を、大人やこどもを丸裸にした映画か。
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