TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016で準グランプリに輝いた企画を、
思春期の中学生・ひかり役にオーディションで抜擢された中田。小言にうんざりしながらも父親が大好きで、今でも亡き母を愛しているという役柄だ。今作が映画出演2作目となる中田は「ムロさんがいらっしゃるだけで、その場が明るくなってみんなが笑顔になる。いつも気にかけてくださって、私が緊張していた時も和ませてくださったり、緊張ごと肯定してくださって心が軽くなったのをよく覚えています」と現場を振り返った。
金井は起用理由を「中田さんの演技に、可能性を感じました。オーディションには芸歴の長い子や、演技も上手い子もいました。しかし、中田さんの芝居からしか感じられないものがあり、それは観客に訴えかける真実味のようなものだと思います」と説明。さらに最終オーディションに参加していたムロは、当時の中田について「とてつもなく未完成であり可愛くもあり、純情であり、とても怖がっていました」と述べ、彼女に「心を奪われてしまった」ともつづっている。
金井と「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」の及川真実が脚本を執筆した「マイ・ダディ」は全国で公開。
中田乃愛 コメント
作品への参加が決まったときの心境
オーディションの時から絶対に「ひかりになりたい」という想いが強かったので、作品に出演できると知った時は、驚きと不安と嬉しさで胸がいっぱいでした。
沢山の方の想いが重なって実現出来た、パワーのある奇跡のような作品だと思うので、いろんな方にお届け出来るように精一杯頑張ります。
共演したムロツヨシの印象
いつも明るく朗らかで、とても真面目な方だと思います。ムロさんがいらっしゃるだけで、その場が明るくなってみんなが笑顔になる。いつも気にかけてくださって、私が緊張していた時も和ませてくださったり、緊張ごと肯定してくださって心が軽くなったのをよく覚えています。撮影が延びてしまった間も連絡をしてくださり、おすすめの映画を教えてくださるなど本当に優しい方です。
完成した映画を観た感想
スクリーンに自分がいるのは、少し恥ずかしくもありましたが、映画としてひとつの形になったのだという実感が湧いて感慨深かったです。目まぐるしくて予想だにしないことが起きても、確かにそこにあって変わらないものをずっと大事にしていたいと思える作品だと思います。そして物語終盤にかけても注目していただきたいです。
ムロツヨシ コメント
とてつもなく未完成であり可愛くもあり、純情であり、とても怖がっていましたし、それがとても年齢と相まってですが、すごく人間的な少女的な、これからどんな人に、大人に、女性になっていくのか、まだまだ分からないところの、それが魅力と言いますか。僕が心を奪われてしまったのは事実です。 紛れもない事実なのです。
金井純一 コメント
オーディションで中田乃愛を選んだ理由
中田さんの演技に、可能性を感じました。オーディションには芸歴の長い子や、演技も上手い子もいました。しかし、中田さんの芝居からしか感じられないものがあり、それは観客に訴えかける真実味のようなものだと思います。彼女は決して器用ではなく、お芝居の経験もほとんどありませんが、彼女の力でしか伝えられないものがあると思い、選びました。
最終オーディションにはムロさんにも参加していただきましたが、ムロさんも同じことを思っていました。ひかりはかなり難しい役ですが、可能性に賭けました。
撮影中の中田とのエピソード
中田さんは、普段いつもニコニコしていて、おっとりしているので、カメラ前で演じる表情とのギャップに驚かされます。ひかり役は中途半端な気持ちでは演じきれない役なので、覚悟を持ってこの映画に臨んでくれていたと思います。
中田さんにとって映画の現場はこの映画がほぼ初めてで、知らない業界用語に戸惑う場面もあったかと思いますが、その都度ムロさんが優しく教えていました。そんな二人の姿が、僕には本当の親子に見えて、この映画は絶対成功すると思いました。
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