ドラマ「天までとどけ」の綿引勝彦が死去、妻・樫山文枝「寄り添えたのが幸せでした」

242

ドラマ「天までとどけ」シリーズなどで知られる俳優の綿引勝彦が、すい臓がんのため2020年12月30日12時54分に死去したと所属事務所が発表した。75歳だった。

綿引勝彦

綿引勝彦

大きなサイズで見る

1945年11月23日生まれの綿引は、日本大学芸術学部を中退後、1965年に劇団民藝に入団。数多くの舞台に出演した。1985年に同劇団を退団し、以降「天までとどけ」シリーズで岡江久美子とともに、13人の子を持つ夫婦を演じたほか、「鬼平犯科帳」シリーズ、「ナニワ金融道」シリーズといったドラマや、「しゃぼん玉」「ケアニン~こころに咲く花~」といった映画に参加し存在感を示した。

綿引は2018年8月、すい臓内の嚢胞を取り除く手術を行った際に進行性のがん細胞が見つかり、翌年12月には肺へ移転。2020年2月から本格的な化学療法を受けたが、寛解に至らず、11月には積極的な治療を打ち切った。その後は副作用から解放され、自宅で穏やかな療養を継続。12月25日未明に容体が急変し、その後、息を引き取ったという。

葬儀は近親者のみで執り行われ、喪主は妻で女優の樫山文枝が務めた。樫山はマスコミに向けたFAXにて、「足かけ三年の療養でしたが、『どなたにも病気のことは、言わないでほしい』と本人の強い意志で突然の報告となったことをお詫びいたします」と述べ、「家と信州の山小屋で息抜きしながら花を植えたり好きな将棋をしながら過ごしてまいりました。きちんと身の回りの整理をしながら、先生にも『よく頑張ってらっしゃいます』とほめていただく程見事でした」と回想。そして「将棋を指していたのでしょうか、『投了すると伝えてくれ』とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか。最後は眠るように逝きました。どうしてこうなったのかと嘆いたりもしましたが、仕方ないよとなぐさめあいながら、とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」とつづっている。

樫山文枝 コメント

足かけ三年の療養でしたが、「どなたにも病気のことは、言わないでほしい」と本人の強い意志で突然の報告となったことをお詫びいたします。
家と信州の山小屋で息抜きしながら花を植えたり好きな将棋をしながら過ごしてまいりました。きちんと身の回りの整理をしながら、先生にも「よく頑張ってらっしゃいます」とほめていただく程見事でした。夢うつつの中で、将棋を指していたのでしょうか、「投了すると伝えてくれ」とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか。最後は眠るように逝きました。
どうしてこうなったのかと嘆いたりもしましたが、仕方ないよとなぐさめあいながら、とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした。
お世話になりました皆様に厚く御礼申し上げます。

2021年1月12日
樫山文枝

綿引勝彦のほかの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 しゃぼん玉 / ケアニン~こころに咲く花~ / 綿引勝彦 / 樫山文枝 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。