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本作は、幼なじみのマティアスとマキシムが偶然のキスをきっかけに互いへの秘めていた気持ちに気付き、友情と恋心に揺れ動く様子を映し出す物語。ガブリエル・ダルメイダ・フレイタスがマティアス、ドランがマキシムに扮し、ピア・リュック・ファンク、ハリス・ディキンソン、アンヌ・ドルヴァルもキャストに名を連ねた。
「トム・アット・ザ・ファーム」以来6年振りに、自身の監督作で主演を務めたドラン。当初は出演するつもりがなかったものの友人たちに「もし演じなかったら後悔する。君にしかできない役だ」と説得されたことから、決断したという。ドランは「(彼らの判断は)きっと正しかったね。おかげで役者を続けたくなった」と語っている。
監督とキャストを兼務することについて「演技をしていて、まったく予想外で自由になる瞬間は、共演している相手の出方がまったく見えないとき。それ以外は、演技していても監督として計算しながらコントロールしている。そんなに難しいことではない」と述べるドラン。「難しいのは、自分の内面を見せる、弱い部分を演じるとき。泣いたり感動したりというのを演技することは大変だけれども、それでも少しずつ慣れてきたと思う。ただ、そこまでエモーショナルな場所に気持ちを持って行くのはいまだに難しいけどね。でも演技は大好きだし、監督と俳優を同時にやることはそんなに苦ではない」と話した。
本作でドランは、顔のあざでマキシムの抱える弱さを表現するなど、見た目も内面もこだわってキャラクターを作り上げた。自身の演技について「僕は自分の演技を客観的に嫌ったり受け入れたり褒めたりできるタイプだと思う」と分析し、「自分がどう見えているか、ライトがどう当たっているか、立ち位置は、とか常に気になる。演技しているときについ忘れそうになるけど、常に自分の周りを把握していなくちゃいけない。フィルムで撮影したからデジタルのときのようなモニターがあるわけではない。でも、常にフレームや立ち位置を意識しながら演技することができた」と撮影を振り返った。
「マティアス&マキシム」は9月25日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
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「マティアス&マキシム」グザヴィエ・ドランが監督とキャストの兼務を語る
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