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大泉洋が号泣、ナレーション担当した“ママの子育て”ドキュメンタリー完成

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左から豪田トモ、大泉洋。

左から豪田トモ、大泉洋。

育児の実情や問題点に迫ったドキュメンタリー「ママをやめてもいいですか!?」の完成披露試写会が本日2月1日に東京・烏山区民会館で行われ、ナレーターを務めた大泉洋、監督の豪田トモが登壇した。

「うまれる」「うまれる ずっと、いっしょ。」で知られる豪田が手がけた本作は、“ママの子育て”にスポットを当て、 命を生み育むことの難しさや苦悩、そして、その喜びと偉大さを伝えるドキュメンタリー。当初は30分のショートフィルムとして企画されたが、取材を進めていくうちに、豪田の予想以上に多くの母親が孤独な育児に苦しむ現状が浮かび上がり、長編映画として完成された。この日の観客席には、映画に出演した一家も多数集い、豪田から紹介される場面も。

まず豪田は大泉にオファーした理由を「ママの子育てをテーマにしていますが、旦那さんがいる場合は、子育てはパートナーと一緒に取り組むべきこと。その象徴としてまずナレーションは男性にお願いしたかった。そしてこの映画は明るくポップで笑える作品にしたかった。と考えると大泉洋さんしかいないんです」と説明。大泉も「明るくポップといったら僕ですよ」と笑いつつ、豪田の前作「うまれる ずっと、いっしょ。」を妻に誘われて劇場で鑑賞していた縁からナレーターを担当するに至ったことを明かす。

「ママをやめてもいいですか!?」の中でも大泉が特に印象に残ったというのがトシエさんのエピソードだ。彼女は母親の蒸発を経験したことがきっかけで、自身が母親になってからも「子供を無条件に受け入れることができない」「抱きしめてあげられない」と悩む女性。映画では彼女が子供と向き合っていくさまが収められており、大泉は「もう号泣、嗚咽しました。僕には計り知れないこと。あんなに感動したのは近年ないですよ」と振り返る。

トークでは大泉が子供との向き合い方を語る場面も。娘の運動会当日はもちろんのこと、予備日まで休みをとっているそうで「その日の仕事は絶対に断ります! 私は雨男だから、大抵予備日も使うんです」と笑いを誘う。さらに娘への溺愛ぶりを「あと何年間しか『パパ! パパ!』と言ってもらえない。これからどんなに『臭い!』とか『近付かないで!』と嫌われても大丈夫なように、愛情を貯金してるんです。あと何年間しか遊んでもらえないから、なるたけ子供との時間を作るようにしてます」と明かした。

大泉が「あなたは1人じゃない」と語りかけるナレーションは何回もテイクを重ねたという。豪田は「僕はOKを出したんですけど、洋さんのこだわりで。結果的に洋さんの判断にしたがってすごくよくなった」と述懐。自ら録り直しを希望した理由について、大泉は「とてもいいドキュメンタリーの最後のグッと来る部分。あとから聞くと、この作品を締めくくるに当たって、もの足りない気がして。もうちょっとチャレンジさせてほしいとお願いしました。ナレーションは声だけでしか表現できないので、気持ちは入っているけど、自分の気持ちをどれぐらいの声量で表したほうがいいのかは、やっぱり聞いてみないとわからないんです」と本作に臨んだ姿勢を垣間見せた。映画には大泉のキャラクターを生かしたナレーションが多分に含まれており、中にはアドリブのコメントもあるという。

そして最後に大泉は「世の中のお母様がどれだけ大変な思いをしてるのか。映画の中でも言われてますが、仮免許で突然車道を走らなきゃいけないのがお母さん。できるわけがないことを突然始めるから、完璧を求めるとどんどん疲れてしまう。多くの人に助けてもらいながら、楽しく子育てできるのが一番ですが、そういうわけにはいかない境遇の人も多い。社会や周囲の人々がサポートする体制が整って、少しでも子育てしやすい社会になることを祈るばかり。私自身もできることがあればしたいと思わせてくれる映画です。多くの人に宣伝してほしい」と呼びかけ、イベントの幕を閉じた。

「ママをやめてもいいですか!?」は2月29日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショー。

(c)2019 Indigofilms

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