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本作は、1年前に死んだミュージシャンのアキと人付き合いが苦手な大学生・颯太を中心にした物語。あるカセットテープが再生される30分間だけ颯太の体を借りられるアキが、自身のバンドであるECHOLLの再結成に奔走するさまが描かれる。
本作の反響について新田は「プライベートの友達から3回泣いたという報告がありました」と笑みをこぼし、北村は「正直ニヤニヤしちゃいますね。この映画をしっかり考察してくれていたり、まとめサイトまで作られていて。映画好きの人が作品を深掘りしてくれているのはすごくうれしいです」と満足げに述べる。続けて北村は「母親がエゴサーチ能力が高いので、よく感想が載ったURLを送ってくれます(笑)。この映画がダークホースって呼ばれているみたいで。いい響きでかっこいいなって」と声を弾ませた。これを受けた萩原は「ダークホースって注目はしてなかったけど『観てみたらとんでもない映画だった』という意味だと思うんです。そう思ってもらえたならうれしいですね」と話し、「新海誠さんも観てくれたんです。褒めてくれました」と述懐した。
頭が痛くなるほど泣いたという感想が寄せられていることを聞いた新田は「僕も城田優くんが演出した舞台で頭が痛くなるほど泣きましたね。でも自分の出ている作品では泣けないんです」と打ち明ける。北村は「1回目は反省が止まらなくなりました。でも2回目はすんなり泣けて。まっけんを見てると切ないんです」と新田に感想を伝え、彼を照れされた。
本作の物語にちなみMCから「かけがえのないものは?」という質問が飛ぶと新田は「今かもしれないですね。誰もまだ知らない映画の脚本を読んで、0から撮影して。今、皆さんに観てもらえている……」としみじみ語ったあと、「もしかしてすごくいいこと言ってる?」と付け足し、会場に笑いを起こす。北村は「友達とよく『明日どうなってるか? 当たり前なんてない』って話すんです。だから自分の好きなことをしたい……そうなるとカレーを食べてサウナに入って家に帰って植物と会話することになりますね(笑)」とはにかんだ。
イベント中盤には本作の音楽プロデューサー・内澤崇仁(androp)から新田と北村に届いた手紙が読み上げられる場面も。「『伸びた髪』という歌詞で何度も笑ってしまう新田さんがアキそのものでした」という内澤の感想が伝えられると、新田は「『伸びた髪』が『のび太髪』に聞こえちゃって……(笑)。同じ言葉を繰り返していると面白くなっちゃうんです」と笑いながら理由を明かす。北村は「内澤さんと僕は付き合いが長いんです。この作品を一緒に作れたのはすごく感慨深いことでした」と思いを口にした。
最後に新田は「真剣佑としてではなく、アキとして歌うことがとても難しかったです」と役作りの苦労を振り返り「評判のよい感想しか聞かないです。この作品の感動を、より多くの人に感じてほしいと思っています」と語る。北村は「役者を続けてきてよかった、音楽を続けてきてよかったと思います。自分が今まで続けてきたこの2つの点と点がつながって、1つになったことがすごくうれしいんです。僕らが作品に込めた熱い思いを受け取ってもらえたらと思います」と観客に呼びかけ、イベントを締めくくった。
「サヨナラまでの30分」は全国で公開中。
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