バレリーナ演じた主演男優の抜擢理由とは?「Girl」監督来日

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ベルギー映画「Girl/ガール」のジャパンプレミアが本日4月22日に東京・新宿武蔵野館にて開催され、監督のルーカス・ドンが登壇した。

ルーカス・ドン

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「Girl/ガール」ポスタービジュアル

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15歳のトランスジェンダー・ララが、バレリーナになる夢を叶えるために奮闘する本作。第71回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)、ある視点部門の最優秀演技賞、国際批評家連盟賞、クィア・パルム賞を獲得した。

ルーカス・ドン

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本作が長編監督デビュー作となったドンは、制作のきっかけについて「2009年、僕が18歳だったときに実在のダンサーであるノラの記事を読んだんだ。それは、彼女が男性から女性のクラスに変更したいと学校に願い出たところ、断られたという内容だった」と回想。「世界が彼女のアイデンティティを変えようとしている中、あるがままの自分であろうとした姿にインスピレーションを受けたんだ。とても敬意を感じたよ」と続ける。

ララを演じる俳優は、性別を問わずに募集したドン。その理由を「求められる資質がたくさんあった。(シディ・ラルビ・)シェルカウイの振り付けを踊れるダンサーでなければいけなかったし、作品自体を担える人物でなければならなかった。それに加えて、ララのアイデンティティを、リスペクトを持って優雅に表現できる人に来てもらいたかった。だから、なるべくオーディションはオープンにしたんだ」と説明する。

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しかし、ララ役が決まるまでは1年半もの期間を要したという。ドンは「ララのモデルになったノラは映画にずっと協力してくれていたんだけど、僕が彼女に抱いていたイメージが強すぎて難しかった。そしたら、ララ役ではなくダンサーのオーディションに(主演の)ビクトール・ポルスターが来てくれたんだ。彼が部屋に入って来たときに、ノラが持っている磁石のような力を感じたよ」とキャスティングの経緯を明かした。

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観客とのQ&Aでは、なぜダンスシーンで全体を捉えるのではなく、顔や体に近づいて撮影したのか?という質問が。ドンは「振り付けを観てもらうよりも、踊りというものが肉体にどのように影響するのかを撮りたかった」と答え、「若いダンサーが、シェルカウイの振り付けを繰り返し練習することによって、どんなことを感じるのか。それを捉えたいと思ったんだ」と述べた。

「Girl/ガール」は7月5日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラスシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー。

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(c)Menuet 2018

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三沢貴志 @miswtk4

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