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音だけで誘拐事件に挑む「THE GUILTY」監督、9.11の電話音声から着想得たと明かす

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グスタフ・モーラー

グスタフ・モーラー

デンマーク映画「THE GUILTY/ギルティ」で監督を務めたグスタフ・モーラーのコメントが到着した。

本作は緊急通報指令室のオペレーターである男が、電話からの声と音だけを手がかりに誘拐事件の解決を試みるさまを描いたサスペンス。サンダンス映画祭2018ワールドシネマドラマ部門の観客賞などを受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表にも選ばれた。ジェイク・ギレンホール主演によるハリウッドリメイクも決定している。

スウェーデン生まれのモーラーは、本作で長編監督デビューを果たした。「映画の中でもっとも力強い映像、もっとも印象に残る画は、目に見えないものだと私は信じている」と語るモーラー。本作の“電話の音と声だけで誘拐事件を解決する”という設定を思いついたのは、2001年にアメリカ同時多発テロ事件が起きた際の電話の音声をYouTubeで見つけたことがきっかけだったという。

「観終ったあとに、偏見や共感や道徳観について話したくなるような作品」を目指し調べていく中で、その音声を見つけたモーラーは「その面白さに虜になったんだ。同じ音声を聞いているのに、聞く人によって思い浮かべる映像が異なるという点に惹かれた」と述懐。緊急指令室のリサーチも重ね、「いくつかのセンターに夜間に訪問して、警官にインタビューをさせてもらった。トラウマになりそうなほど暴力的な現場と、音だけを通してつながっている彼らの仕事に惹かれていったんだ」と語った。

長編デビュー作が多くの海外映画祭で評価されたモーラーだが、現状に満足せず「観客を惹き付けると同時に、チャレンジングな映画を作っていきたい。ハラハラするけど、道徳的に複雑なストーリー。ゆったり座って分析しながら観るのではなく、前のめりになってしまうような作品を目指したい」と野心を明かしている。

「THE GUILTY/ギルティ」は、2月22日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国でロードショー。

(c)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

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