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「ローガン」ヒュー・ジャックマン、11歳の子役を絶賛「彼女を見つけたことは奇跡」

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ヒュー・ジャックマン

ヒュー・ジャックマン

「ウルヴァリン」シリーズ最新作「LOGAN/ローガン」の来日記者会見が、本日5月25日に東京のザ・ペニンシュラ東京にて開催され、主演のヒュー・ジャックマンと監督のジェームズ・マンゴールドが登壇した。

本作は、ジャックマン演じるウルヴァリンことローガンが、絶滅しつつあるミュータントの希望である少女ローラを守るために戦うサスペンスアクション。ジャックマンのほかローラ役でダフネ・キーン、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役でパトリック・スチュワートが出演した。

「私は日本に来てとてもうれしいです」と日本語で挨拶したジャックマンは、「楽屋で練習したんだけど、今のは60点くらいかな」と照れながらコメント。2000年の「X-メン」から17年間ウルヴァリン役を演じてきたジャックマンは、本作をもって同役から引退することを宣言している。「『ウルヴァリン:SAMURAI』を撮影した直後にジェームズとこの映画について話し始めた。その中で、私は今作を最終章にするのがもっともふさわしい終わり方だと思った」と振り返り、演じ終えた今の心境を「幸せな気分で、皆さんに感謝している。完成品を観たときには安堵感を覚えて、ジェームズから世界で最高の贈り物をもらった気持ちだったよ」と語った。

当時11歳だった子役キーンの起用理由を、マンゴールドは「役者に求めるのは、顔だけで感情を伝えることができる力なんだ。ダフネの父親がマドリードからiPhoneで撮ったビデオを送ってくれたんだが、彼女は言葉を発していなくても、目がとても生き生きとしていたんだ」と説明。ジャックマンは「シナリオでは、ローラというキャラクターはあとから追加されたんだ。家族愛がテーマなのでいいアイデアだが、どこでこんな子役が見つかるんだろうと思っていた。彼女を見つけられたことは奇跡だと思う」とキーンを絶賛した。

本作で「キャラクターを立てられるような映画」を目指したというマンゴールド。「そのために従来の作り方を壊さなければならなかった。紫色の肌でカラーコンタクトを付けた俳優が出て来るヒーローものは多いけど、本作は違ったものにしたかったし、ヒューもそう望んでいたんだ」と解説する。アメリカ大統領選挙の時期に制作された本作が世相を反映している点について質問されると、「多くの大作は人々をどんどん眠らせてしまっている。キャンディのように、口の中で溶けると何も残らないものが多いんだ。僕はそういう作品を作ることに興味がない。世の中を反映した、挑発的なものがよいと思っているんだ」とこだわりを主張。また本作にはメキシコ国境の壁が登場することから、ジャックマンは「ドナルド・トランプ氏が壁の話をしたとき、僕らの脚本にはすでに壁の描写があったんだ。SF的な、もっと未来に起こることとして書いていたので、誰か僕らの脚本をリークしたのか?と思うほどだったよ」と述べた。

この映画がR指定作品であることに関して、マンゴールドは「今回は制作前に、スタジオに『R指定で行きたい』と伝えたんだ。そうすることで、暴力描写や言葉遣いだけでなく、アイデアの点においても私は自由になった」と振り返る。例として、チャールズとローガンの会話シーンを挙げ「約7分のシーンだけど、もし子供も観る作品だったら1分半になっていたと思う。2人の男が自分の体の衰えについて話しているのを、子供は6分以上も観ていられないからね」と笑う。そして「それでも本作が世界で物議を醸していないのは、ハートがあふれているから。役者たちがソウルフルな演技をしてくれているおかげだと思う」と語った。

「LOGAN/ローガン」は6月1日より全国ロードショー。

(c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

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