本作の主題歌となったのは、志磨がかつて在籍したバンド・
さらにこのたび、志磨の出演シーンを捉えた場面写真も到着。気鋭のフォトグラファーであり、映像クリエイターでもある広能役を演じた志磨は、腕や足の上げ方など実際のカメラマンの動きを参考に役作りしたという。
この発表にあたり、自ら同曲の再録音を希望したという志磨は「これは『溺れるナイフ』という夢、その中で暮らす夏芽とコウちゃんのためだけに演奏した(つまり自分以外のために演奏する、初めての)“コミック・ジェネレイション”です。たった一度の録音とたった一度の初演技を、ぼくはこの作品に捧げます」とコメント。山戸も「今回の音源をスタジオで初めてお聴きした時、心の内側に満ちる『コミック・ジェネレイション』から、心の外側を満たそうとする『コミック・ジェネレイション』に生まれ変わっていただいたのだと感じました」とメッセージを寄せた。
「溺れるナイフ」は11月5日より全国ロードショー。
志磨遼平 コメント
2013年、最も衝撃を受けた映画「おとぎ話みたい」とそれを撮った若干24歳(当時)の山戸結希。「詩のような映画」ではなく「映画のような詩」を初めて目撃したぼくに、その監督自ら今作「溺れるナイフ」への出演オファーを頂いて断る理由はありませんでした。これがぼくの初演技となります。ご笑納下さい。
さらに光栄なことには、主題歌として、ぼくが昔書いた“コミック・ジェネレイション”という曲の起用までが発表されました。ところが昔のぼくはあまりに傲慢で、自分以外の誰のためにも歌ってはいない。今作に寄り添うことが出来ているかはなはだ不安です、と正直に伝え、監督との相談の末にこの度の再演奏・再録音を行いました。
これは「溺れるナイフ」という夢、その中で暮らす夏芽とコウちゃんのためだけに演奏した(つまり自分以外のために演奏する、初めての)“コミック・ジェネレイション”です。たった一度の録音とたった一度の初演技を、ぼくはこの作品に捧げます。
山戸結希 コメント
志磨さんの眼の、ひとを硬直させる感じ。声の、がんじがらめにする感じ。誰にも似ていない手。志磨さんだけが歌う歌だと、1秒目から永遠に分からせてくれる感覚。
志磨遼平さんは、すべての女の子にとっての、広能さんみたいな男の子でもあるのだと、和歌山で広能役を演じる彼自身を見ながら、あるいは東京の編集室で日毎彼の残像を見ながら。暗闇で最後にその歌が流れた時、客席の女の子が自分自身と、小松菜奈さん演じる夏芽とが重なる場所を見つける姿が、かけがえなく頭をよぎるのでした。
今回の音源をスタジオで初めてお聴きした時、心の内側に満ちる「コミック・ジェネレイション」から、心の外側を満たそうとする「コミック・ジェネレイション」に生まれ変わっていただいたのだと感じました。彼の歌に世界を破いて光を射される、傷だらけの女の子にいつか出会うのでしょう。
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