翔んだカップル
トンダカップル
上映時間：106分 / 製作：1980年（日本） / 配給：東宝＝キティ・フィルム
解説 この作品の後、若者から大きな支持を獲得した相米慎二の監督デビュー作。『週刊少年マガジン』に連載されていた同名マンガの映画化である。公開当時は、アニメとの併映であったため大きな話題にならなかったが、一部の観客と批評家から相米監督の長回し多用による演出が絶賛を浴びた。ひょんなことで同じ家に住むことになった高校一年生の男女と、二人を取り巻く友人たちの心の揺れが描かれている。田代勇介は弁護士を目指し、九州から東京の名門校に入学した高校生。叔父の家に住むことになった勇介は間借人を頼んだが不動産屋の手違いで、美少女・山葉圭がやって来る。1ヵ月の条件で一緒に住むようになる二人。お互い十分意識しているのに好きだと言えない。そんな二人にクラス1、2の成績を争う杉村秋美と中山わたるが絡んでくる。杉村は勇介に、中山は圭に引かれて……。4人それぞれの成長と別れを、一抹の痛みとともに克明に浮かび上がらせた相米演出が冴え、それを受けた4人の好演が光る一編。のちに全長版も公開された。
情報提供：ぴあ
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