絞死刑

コウシケイ

製作:1968年(日本) / 配給:ATG=創造社

解説 ATG最初の1千万円映画として製作された記念すべき作品。1958年に起きた小松川女子高校生殺人事件を材に取り、死刑制度や在日韓国人問題などを追求した大島渚代表作の1本。物語は死刑囚・韓国人少年Rの絞死刑が失敗したところから始まる。Rは死刑執行失敗のショックで心神喪失状態に陥ってしまう。その状態では刑の再執行は許されないため、Rの判断能力を取り戻させようと、死刑執行人たちが四苦八苦する姿がブラック・ユーモア風に描かれていく。執行人たちはRの家庭環境や彼の犯罪を芝居で再現して見せる。その混沌とする事実と虚構が、事件の真相や日本国家に内在する矛盾、問題点をあらわにしていく。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:大島渚
音楽:林光

キャスト

佐藤慶
渡辺文雄
石堂淑朗
足立正生
戸浦六宏
小松方正
松田政男
尹隆道
小山明子