パンフレット通常版にはキャラクター、ストーリー、キャスト紹介やスタッフインタビューなどを収録。特別版には通常版の内容に加え、三浦と窪岡の対談のほかキャストインタビューに撮り下ろしグラビア、メイキング設定資料などが加わった盛りだくさんだ。パンフレットはともに全国の上映劇場で販売中。上映劇場は公式サイトで確認しよう。価格は通常版が800円、特別版が2500円。
なおコミックナタリーでは、この特別版に収録されている三浦と窪岡の対談を下記に一部独占掲載する。
パンフレット特別版限定・スペシャル対談 LEGEND OF BERSERK 三浦建太郞(原作)× 窪岡俊之(監督)第二回『魂を呼び込むための飽くなき攻防』
三浦 これぞ、エンターテイメント! という感じの映画でしたね。アクションもたくさんで、エピソードもたくさんあって。
窪岡 ありがとうございます。第一部を観たときに、「ちょっと物足りないかも」と感じられた方もいらっしゃって、そういう声を聞くと胸がズキズキしていたのですが、ようやく今回は、いろいろな要素を描けました。
三浦 マンガといい補完関係になっている気もしました。
窪岡 ああ、そう言っていただけると嬉しいです。
三浦 アニメならではのアクションシーンというのを、見事に実現されていますし、逆に時間的な制約から映画には入りきらない細かなエピソードなどは、マンガの方に残っていますから。両方観ればコンプリートできるんじゃないでしょうか。下世話な話ですが、エンターテイメントの基本というのは、セックス&バイオレンスであると思うので、その点でも今回はバッチリだな、と。ガッツの百人斬りの殺陣の熱量も、ものすごかったですし。
窪岡 実はあれは、当初はもっともっと長かったんですよね。削ることになって、最終的に3分の1か半分くらいのボリュームになりました。
三浦 それでもあんなにボリュームを感じるシーンに仕上がるんですね。自分が原作を描いておきながら、驚いてしまいます。
窪岡 はじめは、アドンの弟のサムソンも登場させる予定で、鉄球を振り回してガッツと戦うシーンもありました。ラフアニメーションまであがっていましたし、CGのモデリングも上がっていたんです。でも、ここを厚くしてしまうと、メインとなるべきドルドレイ攻略に時間が割けなくなってしまう。一本の映画としてのバランスを見て、泣く泣く削りました。剣を振る中でガッツが覚醒していき、その後の決断に繋がっていくという要素を守りながら、百人斬りの一幕を煮詰めていきました。
三浦 激しいバトルの中だからこそ、男に男らしさが、女に女らしさが匂い立つシーンになっていますね。前回の対談でも言ったと思うのですが、「重さ」が良い映像ですね。ガッツが振る大剣の重量感。現実の人間に実現可能なラインよりも、やや重い、というバトルにおけるファンタジーを見事に表現してくれている。
窪岡 このシーンは手書きの絵かCGかということを気にせずに楽しんでいただけるような完成度に仕上がったのではないか、と。
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- 映画『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』2012年6月23日(土)ロードショー (c):2012 三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
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