「夏雪ランデブー」は花屋でバイトする青年・葉月亮介と、花屋の店長で未亡人の島尾六花、そして六花の夫・島尾篤の亡霊とが織りなす三角関係を描いたゴースト純愛劇。フィール・ヤング(祥伝社)にて、2009年7月号から2012年1月号まで連載されていた。完結巻となる単行本4巻は4月7日に発売を控えている。
アニメでは葉月役を中村悠一が、六花役を大原さやかが、島尾役を福山潤が演じる。監督は「ローゼンメイデン」で監督デビューし、「紅」「夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~」などを手がけてきた松尾衡が担当。松尾はシリーズ構成・脚本・音響監督までも自ら手がける。そのほかキャラクターデザインは、「おおきく振りかぶって」「魔法少女まどか☆マギカ」の総作画監督を担当した谷口淳一郎に、アニメーション制作は「ゆるゆり」の動画工房に決定した。
アニメ化決定に際し、河内からコメントイラストが到着。またアニメビジュアル第1弾とPVも公開された。アニメ制作は通常のアフレコではなく、事前に収録されたセリフや音楽に合わせて作画をする「プレスコ」という手法が用いられる模様。河内にとって初めてのメディアミックス作品となる「夏雪ランデブー」、ファンは期待して夏を待とう。
河内遙コメント
まさか自分の描いた三角形が沢山の職人さんの手にかかり動き、声を発し、彼らの周りに風が吹くなんて…夢のようです。
監督の繊細で素晴らしい演出と声優さんたちの響き合う演技の数々…本当にとんでも なくステキなので、夏が来るのが今からとても楽しみです。
松尾衡監督コメント
弱体化した体は霊になって宙を舞い、身体を欲す。
雨が降った時、彼はどこにいるのだろうか?
“この世の半分は悪魔のもの”と、うそぶくか…
死のなかで、生の夢を見るのは異常か?
海に堕ちるなんてごめんだよ。
つまらない成果に一喜一憂するより、遥かに素晴らしいじゃないか!
“夏雪ランデブー”
やはり素敵な作品だと思う。
中村悠一(葉月亮介役)コメント
オーディションを受ける際原作を知りその内容に惹かれ、独特なオーディション形式やプレスコという普段あまり取らない手法での収録にすごく興味を持ち、是非この作品に関わりたいと強く思いました。翌日に結果を聞くという異例の早さでしたが、すごく嬉しかったと同時に非常に難しいお芝居を要求される本作に関わるプレッシャーを感じました。オーディションの際、兎に角、そこに実在する人間を演じられるよう集中しました。実際の収録では、キャラクターの掛け合いがリアルになるよう心がけています。まずは本作の空気を感じて欲しいです。きっと見ている方の琴線に触れるはずです。そして葉月、六花、島尾の時間を見届けてください。よろしくお願いします。
大原さやか(島尾六花役)コメント
こんなにやりたいと熱望した役は今までなかったかもしれないと思うほど六花に惹かれていたので、合格の連絡をいただいた時は、あまりの嬉しさにすぐには信じられない気持ちでした。オーディションは、とても緊張していたのであまり覚えていませんが、等身大な引き出しで素直に向き合うことを意識したと思います。非日常な三角関係でありながら、それぞれの会話劇と心情が丁寧に描かれている作品なので、プレスコという収録の仕方も含め、役者としてやりがいのある現場をいただいたと気合いが入っています。
福山潤(島尾篤)コメント
島尾役に決まったと聞いた時、「え?本当に…?」という具合いにキョトンと最初はしてしまいました。スタジオオーディションを終えてから決定までの時間が恐ろしく早かったので、ビックリというより、不意打ちというか(笑)その後は勿論、歓喜がやってき ましたが。ブース内はマンツーマンで役者と演出がいるというカタチでのオーディション。普段のやり方や演じ方のロジックを取っ払って、「自分」が作る時間と人物をより明確にイメージしてやらせて頂きました。演じる難しさと楽しさを再確認する事が出来 る作品に関われる喜びとやりがいを思いつつ、只今産みの苦しみを楽しんでおります。皆様にお届け出来る日を心待ちにしつつ、目一杯島尾と向き合っていきます。
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