「すみっコぐらし」井ノ原快彦えびふらいのしっぽを付け「このまま生きていきたい」

「映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ」の公開初日舞台挨拶が、本日10月31日に東京・新宿ピカデリーで開催され、ナレーションを務める井ノ原快彦、本上まなみ、監督のイワタナオミ、すみっコたちが登壇した。

「映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ」は、すみっコたちと空の王国から来たおうじとおつきのコが、雨不足に陥った王国を救うために奮闘する物語。この日はハロウィンということもあり、井ノ原、本上、イワタ監督がえびふらいのしっぽのカチューシャを付けて登壇した。カチューシャ姿について、監督に目をやった井ノ原は「なかなか乙なもんですね」と笑顔を見せる。本上も「一体感がありすぎる」とナチュラルにフィットしたカチューシャを絶賛。井ノ原は「もうこのまま生きていきたい。できることならえびふらいのしっぽとして生きていきたい」と語り笑わせた。

冒険シーンも魅力の「映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ」。井ノ原は「（すみっコ）はかわいいし、ふわふわしているから冒険とかけ離れていると思われがちですけど、あんなにふわふわした子たちが冒険するとこんなにすごいんだっていうギャップで迫力が増していました」「ここぞのときの表情がカッコいい」と賛辞を贈る。本上は「ドキドキハラハラの度合いが絶妙」と演出を褒め、「小さい子が見て怖くならない匙加減って、監督はどう考えたんですか？」と質問を投げかける。これにイワタ監督は「一番難しいところ」と頭を悩ませたことを明かしつつ「危険な目に遭わせたら盛り上がりはするけど、そうしないで楽しんでもらいたくて、バランスを取るのが難しかった。かわいらしさはもちろんあるので、その部分で観客を楽しませるようにしました」と語った。

また作中で描かれるおうじとおつきのコの関係について、本上は「健気にがんばるおうじを見て、『横におつきのコがいてくれるよ。助けてって言っていいんだよ』って心から叫びたくなりました」と感想を述べ、「昔自分もそういうことがあったなと、思い出したりしました」と自身に重ねる。井ノ原も「先輩になると、後輩の前で強がっていなきゃいけないこともあるじゃないですか。できないことはできないし、『ごめん、一緒にやろう』って言っていいのかもしれない。後輩はその言葉がうれしいのかもしれないですよね」と話した。監督もこの映画制作中にそんな出来事があったそうで、「1人で抱えようとしちゃうんですが、それだとうまく作れなくて。皆さんの力を素直に借りるようになってから急激に広がって、制作が進んだんです」と明かし、「おうじに共感して、目頭が熱くなったりしました」とキャラクターへの思いを語った。

この日、会場には私物のすみっコグッズを手にしたファンが大勢集まっていたこともあり、ファンの思いおもいのグッズに目をやりほっこりする3人。イベント中盤、そんなファンの前に、とかげ、とんかつ、えびふらいのしっぽの着ぐるみが登場すると、大きな拍手が会場を包んだ。

すみっコたちも巻き込んだフリップトークでは、それぞれがハロウィンにしてみたいコスプレをフリップで紹介。とんかつが「かつ丼」、えびふらいのしっぽが「エビフライドン」と挙げる中、とかげは「かたつむり」と回答する。「そのコスプレで歩いたらいっぱいお菓子をもらえそう」と登壇者たちが盛り上がると、井ノ原が「好きなお菓子はある？」ととかげに質問。イワタ監督にピッタリとくっつき、一生懸命にお菓子について伝えようとする姿に会場全体が癒やされた。

「映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ」

公開中

スタッフ

原作：サンエックス
監督：イワタナオミ
脚本：角田貴志（ヨーロッパ企画）
美術監督：日野香諸里
アニメーション制作：ファンワークス
配給：アスミック・エース

ナレーション

井ノ原快彦、本上まなみ