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鈴鹿央士が初めて泣いた映画は「映画ドラえもん」
「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」が「映画ドラえもん」シリーズの4作目となる寺本監督。今作のこだわりを尋ねられると、「絵の具を作るなど、絵に関する描写がいろいろあるんですけれど、そういうところはこだわって細かく作りました」とコメント。映画の制作にあたってイタリアにロケにも行ったそうで「イタリアの光の強さとか、コントラストの強さみたいなものも映画に反映されているので、ぜひ注目してほしいです」と見どころをアピールする。作品について水田は「かわいさと壮大さ、重さ、激しさが、絶妙のバランスで詰まってる映画で、私は観終わった後震えて立てませんでした」とスケールの大きさを伝えた。
木村がジャイアンの見せ場について「始まってすぐ、かっこいいジャイアンが登場します」と誇らしげに強調すると、関も対抗するように「今回もスネ夫はずるいこといっぱいしています」と続き、一同の笑いを誘う。そして「スネ夫が自慢をするので、のび太くんが嫉妬して物語が始まるわけですから。僕のおかげだよ?」とニヤリと笑った。
小さい頃から「ドラえもん」が大好きだったと言う鈴鹿が、初めて泣いた映画が子供の頃に観た「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」だっと明かすと、水田は「私たちが初めにやった映画です!」と喜びの声を上げる。「映画で心が動くとか、そういういろんなものをもらってきた作品でもあります」と鈴鹿が思い出を話すと、水田は「鈴鹿くんの人生にちょっと携われてるようで感動しました」と笑顔を見せた。「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」以来2回目の「映画ドラえもん」出演となる藤本は、「王妃役だったので、泣いたり、驚いたり、食べたりするのがすごく難しくて」と想像しにくい立場の役に苦戦したと打ち明け、かかずにアドバイスをもらったことを振り返る。特にアートリア王妃が気絶するシーンには苦労したそうで、寺本監督は「何回かやっていただくうちに、『これだ』というすごく素晴らしい演技がありまして、それを使わせていただきました」と藤本に微笑みかけた。
メインキャスト陣にとっての「ドラえもん」とは
今年で「ドラえもん」の声優を務めて20周年となるメインキャスト陣。改めて自身にとって「ドラえもん」がどんな存在かと問われると、水田は「いつも私に元気とパワーを送ってくれます」と答える。「体調が悪いときも、スタジオに行ってドラちゃんに会うとスッキリするし、元気になるから、不思議なパワーをくれる存在です」と笑顔で語った。かかずは「心の支え」だと言い、「何かつらいことがあっても、ドラちゃんたちに本当に支えてもらって20年経っちゃったなという感じ」と続ける。
14歳からジャイアンを演じ、人生の半分以上をジャイアンと歩んできた木村は「ジャイアンふうに言えば“心の友”と言いますか、相棒と言いますか。そんな存在」と感慨深げな様子を見せ、「いない状態がもう想像できない」とその存在の大きさを伝えた。関は「ドラえもん」が自身の代表作になっているとして、「自分が世の中に認めてもらえたようなプレゼントをもらえている」としみじみとコメントする。しかしすぐさま「マンションのローンもスネ夫くんの名前を出したら組めた」と冗談めかして、一同は爆笑。そしてその話を聞き「やってみよう」という木村に、関がジャイアンになりきって「お前の不動産も俺のもの」と言うと、会場はさらに大きな笑いで包まれた。
木村昴が“はいりこみライト”で入りたいもの
メインキャストたちのチームワークの秘訣を聞かれると、水田は「家族みたいになっちゃったので」と距離の近さを感じさせる回答。一方関は、キャスト陣とキャラクターが似ていることに言及し「キャラクターたちが仲がいいように、我々も自然と仲良くできているのかな」と話す。そして関が喉を痛めた際に水田がポケットから飴を出してきたさまがドラえもんのようだったというエピソードも披露し、またもやキャスト陣を笑わせた。また関は、どこでも眠れることから自身がのび太に似ているとも言い、一同は「本当にそう」と頷く。最近では多忙から木村もたびたび現場で眠ってしまい、それをキャスト陣が見守ることもあるのだとか。自身の話題に少々焦った様子の木村は「(関は)僕にとって師匠なんですよ。関さんの(眠るという)伝統を引き継いでいかなきゃっていう」と誤魔化した。
映画に登場するひみつ道具・はいりこみライトで入りたいものを問う質問には、木村が「ファミレスのメニュー」と述べ、「ハンバーグのプレートとかにみんなで乗って」と夢いっぱいに語ると「いい!」と賛同する声があがった。鈴鹿は天使の描かれている絵に入って天使と会ってみたい、藤本はゴッホの絵に入ってタケコプターで空を飛びたいと回答。水田は歌川広重の絵、かかずは安野光雅の絵本「ふしぎなえ」、関は巨大なロボットが出てくる作品とそれぞれ入り込みたい世界に想像を膨らませた。
最後には寺本監督が「45周年に恥じないようなパワフルな作品になっていると思います。アクションもすごいですし、涙あり笑いありで一瞬たりとも飽きさせないような作りになっていますので、皆さんぜひご覧ください」と作品について自信を見せた。続く水田は「映画がこうやって毎年公開されるのは特別なことなんだというのを、コロナ禍のときに私は気づきまして」と話し出し、「特別なことを毎年やらせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです」と心のこもった声で伝える。そして「大人から子供まで3世代が安心して観られる、本当に心がすごく動く映画になってますので、ぜひこのダイナミックさ、スケールを映画館で皆さんに観てもらえたらうれしく思います」とメッセージを送り、イベントを締め括った。
「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」
2025年3月7日(金)公開
スタッフ
キャスト
ドラえもん:
のび太:大原めぐみ
しずか:
ジャイアン:
スネ夫:
クレア:和多田美咲
マイロ:種崎敦美
チャイ:久野美咲
パル:
アートリア王妃:
アートリア王:伊達みきお(サンドウィッチマン)
評論家:富澤たけし(サンドウィッチマン)
※種崎敦美の崎はたつさきが正式表記。
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˗ˋˏ 𝕋 𝕖 𝕚 𝕡 𝕠 𝕟 ˎˊ˗ @gnoseminateipon
え? ジャイアンが木村昴になって20年になんの!?
20年早すぎ・・・ https://t.co/m0ZqDfrKfn